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2014年10月 9日 (木)

気になるニュース 689

 

「原発を進めてきた政党の候補に、後の処理もやってもらわないと」・・・理にかなっている。やってくれるか分からないけど・・・
引用書き起こし開始。 

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*原発事故後、初の福島知事選きょう告示 有権者不満 原発政策最優先のはず 



東京電力福島第一原発の事故後、初めてとなる福島県知事選には、新人6人が出馬を表明している。県民約125000人が今も避難生活を続け、復興は道半ば。「福島の人が原発について意思を示す選挙」という声が上がる一方、原発政策は争点として浮かんできていない。9日に告示され、投開票は26日。知事選への県民の思いは-。(三沢典丈、白名正和、小林由比)
 


◆避難者なお12万人 「忘れないで」
 

東京都江東区の36階建ての国家公務員宿舎・東雲(しののめ)住宅で、福島県から避難した約970人が生活を続けている。その一人、浪江町の豊島力さん(78)は「望むのは、俺たちを早く浪江町に帰してくれ、ということだ」と力を込めた。
 

3LDKに妻と2人で住む。家賃は全額補助。草履編みを教えたり、保育園児と芋掘りをしたり。「ここの生活も慣れてきた」。恵まれた暮らしのようだが、古里の現状を尋ねると笑顔はうせ、涙がこぼれた。 

先月の一時帰宅で見た光景を思い出したという。「田んぼに雑草や木が生えて背の高さぐらいになってた」。「収穫が多くて、集落の皆にたまげられた」という自慢の田んぼを、いつになれば再び耕せるのか。
 

原発事故から約3年半たっても、約125000人の県民が避難を続ける。そのうち県外では46000人余が暮らす。県避難者支援課は「復興公営住宅の建設や除染が進めば、徐々に避難者は減ると思う」と話したが、用地確保や資材費高騰など課題は少なくない。
 

豊島さんは佐藤雄平知事に続けてほしかったと言う。「震災でどんな被害が発生し、国と何を話し合うべきか分かっている。出馬しないなんてがっかり」。その佐藤知事は94日、「復興の取り組みは新たなリーダーの下で実施するべきだ」「私の意思をしっかり継いで復興を着実に進める人」に託すと語った。
 

副知事だった内堀雅雄氏(50)を念頭に置いた発言だった。佐藤知事は民主党の元参議院議員で、民主党県連は内堀氏を推すことで一致した。
 

一方の自民党県連は、元日銀福島支店長の鉢村健氏の擁立を決めていたが、内堀氏の出馬が本決まりになり、党本部から横やりが入った。7月の滋賀県知事選で、「卒原発」を掲げた民主党の推す候補に、自民党の推す候補が敗れた。11月の沖縄県知事選では、自民推薦の現職仲井真弘多氏が苦戦と予想され、自民党本部内では「福島では負けられない」という意識が強まっている。
 

自民党選対委員長の茂木敏充氏は「幅広く県民の広い支援が得られる枠組みを」と求め、927日に県連は鉢村氏擁立を断念し内堀氏支援を決めた。そこに、「福島のため」という思いはあったのか。
 

東雲住宅で暮らす富岡町の菅野洋子さん(73)は「政党の思惑は分からないが、原発事故の一番の被害者である私たちに目を向けてくれる人に知事になってほしい」と願う。東京暮らしが長くなるにつれ、福島との距離が遠くなるように感じる。「私も福島県人。候補者は忘れないでほしい」
 

知事選には内堀氏のほか牧師の五十嵐義隆氏(36)、コンビニ店長の伊関明子氏(59)、元双葉町長の井戸川克隆氏(68)、建設会社社長の金子芳尚氏(58)、元岩手県宮古市長の熊坂義裕氏(62)の計6人が立候補の予定だ。
 


◆相乗り…論戦消えた 「まず収束、国に強く言えるのか」
 

東雲住宅で暮らす南相馬市の広田一枝さん(47)は「あれだけの事故があったのに、原発政策があまり争点になっていないのはどうして。福島の人たちが、原発について意思を示すのが今回の知事選のはず」と疑問を投げかけた。
 

福島市内で2日にあった立候補予定者討論会で、「県内の原発は即、廃炉」という質問に立候補予定の6人は一斉に「○」の札を上げたが、原発政策は議論にならなかった。
 

原発から約22キロの自宅に夫は戻ったが、広田さんは小学生の子ども3人と自主避難を続ける。生活は苦しいが、子どもの健康を考えると戻る決心がつかない。「帰還だけでなく生活保障も考えてほしい。復興も大事だが、県民一人一人の心や健康を考える人に知事になってほしい」
 

915日に原発近くでも国道6号を車で通行できるようになった。居住禁止の指定は徐々にだが解除されている。 

1日、避難指示の指定が外れた川内村東部で、自宅の片付けをしていた飯田一郎さん(67)は「自民と民主の相乗りで、原発の是非とか、大事な争点が隠れてしまっている。国政と同じように論戦してほしいんだけどね」と話した。7人家族。家屋は傷み、新築するまで村内の仮設住宅で暮らすつもりだ。 

「選挙に出る人は『復興』と言うけど、事故前と同じに戻れるか分からない。若い人はいなくなった。除染も自宅の周辺はされたけど、この辺の山全部は無理じゃないか」。若いころは福島第一原発でも機器の手入れをして働いたが、「事故が起きた以上、全ての原発をなくさないと。そういう話が、知事選で出そうにないのが残念だ」。
 

「事故が収束したとは思えない。再び爆発があれば、20キロ圏内のここは大きな影響を受ける。復興の前提として事故の完全な収束が必要。その点を候補には言ってほしい」と要望するのは、1日に自宅に戻った草野勝利さん(69)。ただ、居住禁止の解除から約1週間で、村復興対策課によると、対象139世帯のうち推計で10世帯程度しか戻れていない。多くは仮設住宅の暮らしが続いている。
 

その仮設住宅に、候補者の一人が告示日の9日に訪れる予定だという。だが、一人暮らしの女性(87)は「名前を聞いてもピンとこない」と笑った。「復興は村長の仕事。原発事故の対応は国の仕事。知事は生活にどう関わるのかピンとこない。選挙には行くつもりだけど…」
 

川内村の田んぼは黄金色に輝いていたが、農家の顔色はさえない。福島県産は以前のように売れないのに、今年はコメの価格も下がっている。村役場近くで稲刈りをしていた秋元勝治さん(56)は「まず原発事故を収束させないと何も始まらないと、国に強く言える人はいない。誰が知事になっても選挙の時にいい顔するだけ。ちゃんとやってくれるとは思わない」と思う。
 

昨年は県庁所在地の福島市、郡山市、いわき市と県内の主要市長選で現職の候補が次々と敗れるドミノ現象が生じた。既存の政治への不満はたまっている。
 

農家の男性(78)は腰を悪くしてつえを手放せないが、車で30分かけて自宅に戻り、田んぼの世話を続ける。今年は、刈り取り直前の田んぼがイノシシに荒らされた。「震災前はなかった。人がいないので頻繁に荒らしに来る」。知事選では自民党が推す候補に投票すると決めている。「原発を進めてきた政党の候補に、後の処理もやってもらわないといけないからね」
 


[デスクメモ]
 
「日本に赴任するかも」と、ドイツの友人が6月、下見に来た。東京に着くなり放射能測定器を取り出した。「大丈夫。でも福島はこの何倍もの数値だよね」。チェルノブイリ事故の影響を受けたため、放射能汚染に敏感だという。「早く、事故が収束するといいね」。そう、原発事故はまだ終わっていない。




Tokuhou2


2014109日 東京新聞:こちら特報部 
http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokuho/list/CK2014100902000133.html

 

 

 

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