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2014年8月19日 (火)

気になるニュース 656

 

なぜ水源地に・・・
引用書き起こし開始。 

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*宮城・加美町「原発NO」 最終処分場選定に不信 



東京電力福島第一原発事故による放射性物質を含む指定廃棄物の最終処分場建設に向け、環境省は秋にも宮城県内の候補地3カ所の詳細調査に入る。各地で処分場問題が難航する中、宮城県では進んだように見えるが、候補地の加美町では、選定方法が不透明だと批判が強い。猪股洋文(いのまたひろぶみ)町長は調査差し止めの訴訟も辞さない考えを示し「脱原発」の姿勢を明確にしている。(荒井六貴)
 


【指定廃棄物】
 
放射性セシウムの濃度が1キロ当たり8000ベクレルを超える下水汚泥の焼却灰などで、12都県で計約146000トン(6月末現在)ある。宮城、千葉、茨城、群馬、栃木の5県では国が県ごとに最終処分場を造る。宮城では村井嘉浩(よしひろ)知事が7日、加美町のほか、栗原市と大和町の詳細調査の受け入れを石原伸晃環境相に伝えた。3カ月ほどの調査を経て1カ所にしぼり、処分場に決まった自治体には10億円程度を補助する方針。栃木では塩谷町が候補地とされたが、住民らが強く反発している。



■のぼり旗
 

田園風景が広がる加美町。人口約25000人の町のあちこちに「処分場建設反対」ののぼり旗が立つ。
 

町役場で猪股町長と会った。「指定廃棄物の処分場の確保さえ困難なのに、放射能レベルがずっと高い原発の廃棄物はどこに持って行くのか。再稼働すれば、行き場のない新たな廃棄物を生むだけだ」と厳しい表情で語った。
 

国は宮城、茨城、栃木、群馬、千葉の5県で最終処分場を造る方針。宮城県が初めて候補地の詳細調査を受け入れた。しかし、栗原市、大和(たいわ)町、加美町の3候補地はいずれも建設に反対し、特に加美町は詳細調査さえ拒否している。
 

猪股町長はこれまで原発への態度を明確にしてこなかったが、加美町が処分場の候補地となったのを機に「候補地にされただけで食品加工メーカーが撤退するという話も出た。人と自然に優しい町をつくるには、原発は相いれない」と、脱原発の姿勢を鮮明にした。
 

宮城県内でも東北電力が女川原発を再稼働しようとしている。「再稼働すれば使用済み核燃料が出る。指定廃棄物の処分場が原発ごみまで受け入れることになりかねない」と警戒する。
 


■乱暴
 

農家の敷地や下水処理場などに保管されている指定廃棄物はどこかが引き受けなければならない。だが、東電がまき散らした放射性物質を、なぜ汚染被害を受けた宮城県内で最終処分しなければならないのか。町民共通の思いだ。猪股町長も「こちらは被害者。東電が廃棄物を引き取り、自社の敷地で責任を持って処分するのが原則だ」と話す。
 

候補地の選定方法への不信感も根強い。環境省は今年1月、水源や集落からの距離などを指標に3つの候補地に決めたと発表。しかし、加美町の候補地の田代岳は水源地で地滑りの可能性もある。猪股町長は「候補地の条件を満たさない。乱暴なやり方で選ばれた。環境省が強行するなら、差し止めを求める法的措置も考える」と強調する。
 


■反発
 

加美町の処分場候補地を訪ねた。町役場から北西約22キロの標高約600メートルにある国有地で、斜面に囲まれた約2ヘクタールの平地。ダム建設のための採石場の跡地だ。下方にはダムが見え、稲作地帯の約2万ヘクタールに水を供給するという。
 

この場所は県が水源地の保全地域に指定。加美町危機管理室の熊谷和寿室長は「万が一、処分場から放射性廃棄物が漏れ出したら、コメは風評被害というより実害が出る」と指摘する。
 

自宅が候補地から5キロ圏内にあるコメ農家の鎌田寛一さん(60)は「指定廃棄物の処分場になれば、将来、原発の核のごみも受け入れろという議論も起きる」と懸念。「金目の問題じゃない。振興策はいらない。今の生活でいい。処分場がくれば若い人は町から去り、コメ作りもできなくなる。住民の声を聞かず、建設ありきで進むのはおかしい」
 



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2014818日 東京新聞:核心 
http://www.tokyo-np.co.jp/article/kakushin/list/CK2014081802000124.html

 

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