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2014年8月 8日 (金)

気になるニュース 653

 

時の政権の意向を敏感に・・・
引用書き起こし開始。 

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*「九条俳句」掲載拒否検証 行政が判断=言論統制 



「梅雨空に『九条守れ』の女性デモ」と詠んだ市民の俳句を、さいたま市大宮区の三橋(みはし)公民館が月報「公民館だより」への掲載を拒否した問題。全国から抗議の声が相次ぎ、発覚から1カ月余りが経過したが、市や市教育委員会は掲載拒否を撤回しようとしない。問題点を検証してみた。(岡本太)
 


◆逆行
 

問題点の一つは公民館の役割だ。
 

公民館は社会教育法に明記された公共の施設で、市町村が設置。「社会教育会館 「生涯学習センター」「区民センター」などとも呼ばれる。
 

同法には「住民のため、実際生活に即する教育、学術および文化に関する各種の事業を行い、住民の教養の向上、健康の増進を図り、生活文化の振興、社会福祉の増進に寄与する」などと目的が定義されている。
 

今回、問題になった公民館が発行する月報は公民館活動の一つで、適用される。だが、公民館の俳句教室の会員が互選で選んだ「梅雨空に…」という俳句が月報への掲載を拒否された。
 

所管するさいたま市の稲葉康久教育長は「月報は公民館の責任と権限に基づいて発行している。世論を二分している内容の作品はそぐわない」と釈明。これに対し、名古屋大の松田武雄教授(社会教育学)は「公民館には住民の学習の機会を保障する役割がある。世論を二分する内容だからこそ、さまざまな考えに住民が触れ、学びにつなげるよう努めるべきだ。公民館の本来あるべき姿に反する」と批判する。
 

そもそも、社会教育法には公民館のできる事業として「討論会」が明記されている。討論会は異なる意見を持つ者が議論する。「世論を二分する内容」は駄目だという市長の言い分と矛盾する。
 

戦後、文部省は公民館について「自由に討論談義するに自分の意見を率直に表明し、他人の意見は率直に傾聴する習慣が養われる場所になるよう運営しなければならない」と通達。東京都杉並区立公民館の主婦の読書サークルが、南太平洋でマグロ漁船「第五福竜丸」が「死の灰」を浴びると、原水爆禁止の署名運動を始め、運動が全国や世界に広がったのは有名だ。
 

さいたま市の対応は戦後の公民館の民主的な運営の流れに逆行する。
 


◆恣意的
 

仮に「世論を二分する内容」に問題があるとしても、どんな作品が該当し、それを誰が判断するのか。
 

稲葉教育長は、公民館や市教委が掲載の可否を判断するという前提で「第三者がチェックする仕組みを考える」と説明しているが、筑波大の手打(てうち)明敏教授(社会教育学)は「世論を二分しているかどうかは第三者にも判断できない」と反論。「世の中には、どんな事柄にもいろいろな意見があるのは当たり前だ。結局は恣意(しい)的な判断になってしまう。行政側の見方で作品の掲載、不掲載を決めるなら、言論統制と同じだ」と批判する。
 

千葉市では昨年、平和集会の後援申請を同市が拒否。今年6月には憲法と原発をテーマにした集会の会場利用を明治大が拒否した。名古屋大の松田教授は「他の公民館でも特定の講座の講師を差し替えたり、内容を指導したりするケースが起きている」と指摘。「いずれも時の政権の意向を敏感に感じた公民館側の自主規制。9条俳句の掲載拒否も安倍政権の空気を読んだものと感じる」と話す。
 



Photo 87kakusin


201487日 東京新聞:核心 
http://www.tokyo-np.co.jp/article/kakushin/list/CK2014080702000127.html

 

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