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2014年8月 5日 (火)

気になるニュース 649

 

今のままで循環させたら・・・
引用書き起こし開始。 

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*表土除去遅れ、苦闘 いわき・志田名 セシウム深く浸透 



東京電力福島第一原発事故後、福島県では農地を深く耕し、放射性物質がたまった表土をかき混ぜて濃度を薄める「田起こし」をするのが一般的なのに対し、いわき市志田名(しだみょう)地区は放射性物質の拡散を避けようと、ずっと田起こしはせず、ようやく始まった行政による表土除去で再起を図ろうとしている。しかし、除染の遅れで期待通りの結果が出ないケースもあり、苦しい闘いを続けている。(山川剛史、大野孝志)
 


◆忍耐
 

福島第一から南西に約30キロ。志田名地区は約140人が暮らす山深い里だ。いわき市の放射能汚染はかなり低いとされるが、谷間のこの地区は高かった。
 

住宅は除染が進み、一般人の年間被ばく線量限度1ミリシーベルトに相当するとされる毎時0.23マイクロシーベルト(1マイクロシーベルトは1ミリシーベルトの1000分の1)程度まで下がった家が多いが、田畑や森の中では、その23倍の値の地点も多い。
 

子どもを抱える家族は避難を強いられ、残った人たちは、独協医科大学の木村真三准教授の助言を受け、安易に田起こしをせず、草刈りにとどめ、除染の順番が来るのを忍耐強く待ちながら農地を守ってきた。
 

田起こしをすれば、地表近くに集中する放射性セシウムが地中深くに拡散してしまうからだ。
 


◆現実
 

高濃度に汚染された表土5センチ程度をはぎ取り、ほぼ汚染のない土を入れて耕作し直す─。先祖が作り上げてきた土を捨てる決断は苦しかったが、志田名地区の人たちはこの道を選んだ。
 

ようやく作業が本格化したと聞き、現地に入り、取材・調査した。
 

「この辺りがうちの田んぼだ。思うように調べてみな」。除染作業員としても働く大越勝彦さん(47)の協力で、土を採取しセシウム濃度を調べた。
 

その結果は右図の通り。表土は1キログラム当たり5400ベクレル超と相当に汚染され、下になると、急速に薄くなっている。
 

問題は、除染が終わった農地がどうかだ。表土をはぎ、その上に白っぽい土がかぶせられた4枚の田んぼで、深さ20センチまでの土を取り、よく混ぜてから濃度を測った。
 

85ベクレル、933ベクレル、169ベクレル、595ベクレル。どこも大幅に濃度が下がったものの、場所で数値が違う。 


◆循環
 

測定した数値を木村准教授に伝えると、「事故から4年目。もっと早ければ、こうはならなかった。土が凍結・融解を繰り返すうち、土に隙間ができ、セシウムが深く浸透してしまった。沢の水をじかに引き込まず、濁りを沈殿させてから使うなど、きちんと管理すれば、汚染の少ない作物の生産は可能なレベルだが、これが現実だ」。
 

かみしめるような表情で大越さんが口を開いた。
 

「心配してんのは、田んぼだけじゃね。あぜの草をウシに食べさせ、そのふんを堆肥にして循環させてんの。あぜは除染してねえべ。そんな所に生えてる草を食べさせられなければ、循環もできねえさ」
 

草のセシウム濃度を調べると、食品基準の100ベクレルをやや下回る程度。あぜの除染をしないと、せっかく除染した農地に、堆肥を通じて汚染が広がる。
 

地区では来年から作付けを再開する。農業再生への闘いは始まったばかりだ。
 



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201485日 東京新聞:核心 
http://www.tokyo-np.co.jp/article/kakushin/list/CK2014080502000138.html

 

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