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2014年7月29日 (火)

気になるニュース 641

 

「再稼働で赤字が一気に解消することはない」・・・
引用書き起こし開始。 

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*「原発ゼロで貿易赤字」はホント? 円安誘導と原油高 原因 



昨年、10兆円を超える過去最大の貿易赤字を記録した日本。原発を推進する安倍政権の主要閣僚や財界人らは「原発の全面停止で代替火力の燃料輸入が増えたためだ」と主張し、貿易収支改善のためにも原発再稼働が欠かせないと訴える。本当に原発ゼロが貿易立国・日本の「国富」の流出を招いているのか、検証した。(加藤美喜)
 


◆大合唱
 

「(原発を)動かせる状況になれば、電気料金は安くて済む。貿易収支は助かる」(麻生太郎財務相)
 

「安全審査を加速して早期の原発再稼働に努めてもらいたい。そうすれば化石燃料の輸入にストップがかかり、望ましい」(経団連の米倉弘昌前会長)
 

今年に入り、政財界では原発ゼロが貿易収支悪化の「主犯」であるとの大合唱が続く。7月半ば、九州電力川内(せんだい)原発12号機(鹿児島県)について、原子力規制委員会が原発の新基準を満たすと判断。秋の再稼動が現実味を帯びてきたことで、その主張のボルテージは一段と上がってきた。
 

確かに日本の貿易収支はここ数年で悪化。財務省の貿易統計によると、東日本大震災前の2010年に6.6兆円の黒字だったが、11年から赤字に転落し、13年は11.5兆円の赤字になっている。
 


◆水ぶくれ
 

この間、輸出は2.4兆円しか増えていないのに、輸入はそれをはるかに上回る20.5兆円の増加。自動車や電気製品などの海外輸出で稼ぎ「黒字大国」を誇った日本が、今や大幅な輸入超過に悩む「赤字国」に様変わりした。しかし、それがあたかも「原発ゼロのせい」と強調するかのような政財界の主張には専門家も首をかしげる。
 

「原発停止の影響はあくまで一部にすぎない」と指摘するのは、シティグループ証券エコノミストの飯塚尚己氏。「原油・粗油」の輸入額はこの3年で4.8兆円増えたが、量自体はむしろわずかながら減っている。10年初めから13年末までに、原油は約4割値上がりし、為替も1ドル=90円から105円まで安くなった。つまり、輸入額が増えたのは原油価格の上昇と円安という経済環境の変化が主因で、原発ゼロは理由にならないという。
 

火力発電の主力燃料、液化天然ガス(LNG)もそう。1013年で輸入額は3.5兆円から7.1兆円とほぼ倍増したが、輸入量は25%しか増えていない。飯塚氏によれば、原発の代替火力の増加で日本からの需要が急増したため市況が高騰。これに円安が加わり、高値で買わされたことが輸入額を「水ぶくれ」させる要因になっていると分析する。
 


◆根深さ
 

飯塚氏は「仮に原発が再稼働してLNGの輸入量と価格が下がったとしても、貿易赤字は3兆円くらいしか減らない。再稼働で赤字が一気に解消することはない」と断言する。
 

貿易収支悪化の本質的な要因は、輸出産業の主力である自動車などが国内から海外へ生産をシフトしたり、情報通信産業の国際競争力が急激に悪化したりしたためで「むしろ、産業・貿易構造の変化が大きい。日本の貿易収支は今後も長期にわたって赤字を続ける可能性が高い」という。
 

そもそも、円安は安倍政権の経済政策で誘導した。本来は、円安が進めば製造業の輸出が増え、貿易収支はいずれ黒字化するはずだったが、輸出は伸び悩み、輸入額を必要以上に膨らませた。貿易赤字の背景には「原発ゼロ」よりも根深い問題がある。
 



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2014729日 東京新聞:核心 
http://www.tokyo-np.co.jp/article/kakushin/list/CK2014072902000115.html

 

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