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2014年7月14日 (月)

気になるニュース 626

 

「対応は可能」?・・・
引用書き起こし開始。 

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*川内 再稼働審査大詰め 噴火予知「できない」 



再稼働へ向けた九州電力川内(せんだい)原発(鹿児島県)の審査が大詰めを迎えている。周辺には火山が集中し、原発が制御不能になるほどの巨大噴火も心配されている。原子力規制委員会と九電は「巨大噴火は起きない」「万一のときは予知して対策を取る」として、直接的な被害は想定していない。しかし、火山の専門家からは、肝心の予知が「不可能だ」と批判の声が上がっている。(加藤裕治)
 


◆教訓
 

噴煙を上げる鹿児島市の桜島。ふもとの市立東桜島小学校に立つ「桜島爆発記念碑」には、死者・行方不明者58人の大正大噴火(1914年)の教訓が刻まれている。
 

「測候所は『噴火しない』と答えたが、間もなく大爆発した。信頼した知識階級が災害に巻き込まれた」「理論を信頼せず、異変があったらすぐに避難準備をすることが大切だ」
 

ところが九州電力は、桜島から北西に約50キロの川内原発は「予知」で惨事を逃れられるとしている。
 

周辺の「姶良(あいら)」「加久藤(かくとう)・小林」「阿多」「鬼界」「阿蘇」の5つのカルデラ(巨大噴火でできた穴)は、再び巨大噴火が起きる可能性がある。原発から40キロと近い姶良は約3万年前の巨大噴火で「火砕流」が発生し、時速100キロで100キロ先まで達し、噴火後の活動で桜島ができた。
 

火砕流が直撃すると、原発の多くの施設が壊れ、運転員も死ぬ。再稼働を判断する新規制基準では、影響を否定できない限り、運転を認めていない。
 

審査で九電は「原発の運転中に巨大噴火が起きる可能性はほぼなく、心配ない」と主張。万が一に備え、「衛星利用測位システム(GPS)の観測などで予兆を察知し、事前に核燃料を安全な場所に移送する」という対策も示した。
 

規制委の田中俊一委員長も「10年以上前から巨大噴火の兆候は見える。対応は可能であろう」と語った。
 


◆直前
 

本当に予知できるのか。火山噴火予知連絡会(噴火予知連)会長の藤井敏嗣(としつぐ)東大名誉教授は63日の記者会見で「いくつかの火山では経験則に基づき、予知できるようになった。しかし(マグマの動きをつかみ、いつ噴火するか科学的に解析する)物理モデルに基づく予知はほとんどできていない」と指摘した。
 

経験則による予知とは過去の観測データをもとに群発地震や地盤の隆起などの前兆から噴火を察知する。2000年の有珠山(北海道)、三宅島(東京都)が成功例とされる。だが、明確な前兆が表れるのは噴火の数日から数時間前。予知できても直前だ。11年の新燃(しんもえ)岳(宮崎県)は前兆がないまま噴火した。
 


◆根拠
 

巨大噴火は、さらに予知が困難というのが専門家の見方だ。桜島の研究に長年携わってきた噴火予知連副会長の石原和弘京大名誉教授は「予兆を10年前にキャッチできるなんて、私には信じられない」と話す。
 

予知に成功した火山は数十年のサイクルで噴火しているが、巨大噴火は最新でも7300年前。科学的な観測データはなく、前兆も分からない。
 

石原氏は九電が噴火の危険がないとする根拠も「解釈が都合良すぎる」と批判。申請書では、長期間噴火していないカルデラは「マグマの供給は止まった」とし、噴火後の期間の短いものは「マグマがたまっていない」とする。それを審査する立場の規制委も、火山学者の意見をほとんど取り入れていないという。
 

石原氏は警告する。「予知を所管する気象庁にすら当初は相談がなかった。火山学者としては、今の監視体制と火山学の知識では、原発運用に役立つ予知はできない。ちょっと待てと言わざるを得ない」
 


[カルデラ] 
噴火でできた大きな陥没火口。九州や北海道など各地に点在し、国内では1万年に1回程度、「破局的噴火」とも呼ばれる巨大噴火を起こしている。大量の火山灰を降らせ、火砕流の被害は半径100キロ以上に及ぶことがある。最新の巨大噴火は鹿児島県沖の鬼界カルデラの7300年前。噴火の被害で南九州の縄文文化が途絶えたとされる。



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2014714日 東京新聞:核心 
http://www.tokyo-np.co.jp/article/kakushin/list/CK2014071402000106.html

 

 

 

 

 

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