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2014年6月 2日 (月)

気になるニュース 585

 

自衛隊が歓迎されるのは国家が混乱しているとき、か・・・
引用書き起こし開始。 

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【変質する「平和」】 第3部 膨らむ「自衛」(下) 



4月下旬、幕張メッセ(千葉市美浜区)は若者で埋め尽くされた。動画サイト運営会社ドワンゴが開く人気イベント「ニコニコ超会議」。アニメソングのライブなどでにぎわう会場に、攻撃用ヘリコプターが持ち込まれ、タレントと自衛隊員のトークショーが開かれた。「テーマは平和への架け橋、07式機動支援橋です!」。制服でのコスプレ撮影会には列ができた。 

「われわれの時代も『愛される自衛隊』というキャッチフレーズはあったが…」。防衛大1期生で海上自衛隊OBの平間洋一(81)は、隔世の感を覚える。
 

防衛大卒業を間近に控えていた19572月、首相吉田茂の自宅を訪問した際、別れ際に言われた。「自衛隊在職中、国民から感謝されたり、歓迎されることはないかもしれない。歓迎されるのは国家が混乱しているとき。君たちが日陰者のほうが国民は幸せ」。自衛隊は憲法9条が禁じた「戦力」という見方が根強い時代だった。
 

平間が退職した3年後の91年、自衛隊は転機を迎える。湾岸戦争を機に始まった海外派遣。2004年にイラク先遣隊長を務めた自衛隊OBで、参院議員の佐藤正久(53)は「派遣先での活動が報道され、国民の目に触れるようになり、理解が進んだ」と考える。
 

阪神大震災、新潟県中越地震…。災害派遣もこの20年の間に相次いだ。東日本大震災後の12年の内閣府世論調査で、自衛隊に好印象をもっている人は初めて9割を超えた。
 

 ◇
 

表舞台での活動の陰で、国民の目から覆い隠される部分も広がっていた。
 

昨年、世論の反対を押し切って成立した特定秘密保護法の問題点を追及する情報公開クリアリングハウスの三木由希子(41)は、01年の改正自衛隊法の立法過程を今、国に情報公開請求している。秘密保護法の「ひな型」が、米中枢同時テロがあったこの年、埋め込まれたからだ。
 

改正法では防衛秘密を漏らした人だけでなく、受け取る側も共謀や扇動も含めて処罰される。秘密保護法でのテロリズムの定義と同じ文言も記された。「主義主張に基づき、国家もしくは他人に強要し」。市民運動にも拡大解釈されるのではないかとの懸念が根強い部分だ。
 

11年までの5年間に防衛秘密の指定期間を終えた34300件は、すべて破棄された。秘密を囲い込む組織への大きな岐路だったにもかかわらず、防衛秘密制度の審議時間はわずか2時間。「国は大事なことを決めるとき、見えにくくやる」と三木は話す。 

30回に及ぶ自衛隊法の改正や国連平和維持活動(PKO)協力法、テロ特措法。米国が戦争やテロと対峙(たいじ)するたび、自衛隊は変質してきた。 

今政府はさらに解釈改憲で自衛隊の海外活動の範囲を広げようとする。元防衛相の北沢俊美(76)は「『PKOだって厳しい反対があったのに、今では国民は理解しているじゃないか』って言う人がいるが、間違っている」と言い切る。
 

「憲法9条の歯止めがあったから、自衛隊は誰も殺さず、一人の死者もださなかった。解釈改憲で歯止めがなくなれば、とたんに自衛隊は国民の支持を失うことになるだろう」(敬称略、飯田孝幸)
 



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201462日 東京新聞朝刊 1面より 

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