« 気になるニュース 574 | トップページ | 気になるニュース 576 »

2014年5月25日 (日)

気になるニュース 575

 

異常で行き過ぎで強権的・・・
引用書き起こし開始。 

----------------------------------------------------------------



*被ばく・汚染水 不安払拭には 「データ提示 政府が率先を」 



東京電力福島第一原発事故は3年が過ぎても収束せず、健康被害への不安も拭えない。こうした中、放射線の影響で鼻血が出たなどと描写した漫画「美味(おい)しんぼ」が議論を呼び、原発の運転差し止めを命じる判決が出た。「脱原発」を掲げるドイツ政府の原発問題倫理委員会委員を務めるミランダ・シュラーズ教授(50)が講演のため来日した際、原発をめぐる日本の現状について聞いた。(蒲敏哉)
 



──「美味しんぼ」の問題をどう見たか。
 

「漫画家が長期間、現場を取材して、実在の研究者の意見を聞き、問題提起する手法は調査報道の一つとも考えられる。漫画は世界でも人気がある日本文化であり、分かりやすい描写によりインパクトが大きい。同時に、首相や閣僚が風評被害を掲げながら一メディアを攻撃するさまは異常で、行き過ぎと感じた」
 
「ドイツでも原発周辺の住民にがん率が高いという研究発表が行われることがある。社会的に論議になるが、政府が否定したり、抗議したりすることはない。一意見として受け入れる。安倍政権は世論の反対にもかかわらず、特定秘密保護法を制定したり、原発の再稼働方針を進めていることを見ても、強権的だ」

──政府は今回の問題にどう対応すべきか。
 

「東電と政府は今回の問題提起を受け、事故による人体的影響はないと、科学的に証明しなければならない責任がある。市民の健康不安を払拭(ふっしょく)する調査やデータ提供を最優先すべきだ」
 

──しかし、政府は具体的なデータは示さず、健康不安を訴えている避難者に、「放射線との因果関係はない」と言っている。
 

「水俣病も当初は原因企業チッソとの関係が否定され、認定に10年以上かかった。原発事故の放射能の影響は、今後、何十年もの経過観察を得てから明らかになっていく。現段階で因果関係がないとはいえない。最も危惧するのは、今回の件で政府が否定しているが故に、健康不安を抱える被災者や周辺住民が表立って訴えにくくなることだ」
 

──福島第一原発では、高濃度汚染水から放射性物質を除去する装置にトラブルが相次ぐなど、まだ不安定な状況なのに、政府は「コントロールされ、安定している」と強調している。
 

「これまで4回、福島市や伊達市、相馬市を調査で訪れた。地下の放射能汚染水を見ても汚染物質は流れ続けていて、とても管理されているとはいえない。除染は都市のコンクリート建築には効果があると考えられるが、田畑などは広大で、かつ3年を経過し相当荒れた状態だ。コスト、時間がまだまだかかる」
 
7080代のお年寄りが仮設住宅で不便な生活を強いられている。膨大な除染費用を避難者の住宅建設などに回すことも考える段階だ。お年寄りが最晩年を快適に過ごせる環境をつくることが求められる」

──福井県の関西電力大飯原発34号機について、福井地裁が再稼働を認めない判決を出した。しかし、政府は原発を再稼働させていく路線を変えない。
 

「福島の事故後、司法には原発の安全を守らせる責任がある。判決は巨大地震がどこに起きてもおかしくない日本で、原発に求められる安全性を示した。事故が起きれば、原発から250キロ圏内に住む人々の人格権にまで影響を及ぼすと認定した。非常に画期的な裁定だ。国家事業として原発を推進してきた政府は、事故の当事者である自覚を持ち、再稼働を含め原発政策を再検討すべきだ」
 


【独の原発倫理委員 ミランダ・シュラーズ氏】 
米ニューヨーク州生まれ。ベルリン自由大学環境政策研究所所長。福島第一原発事故を受け、メルケル独首相が諮問した安全なエネルギー供給のための原発問題倫理委員会委員。専門は欧米、日本の比較環境政治学。著書に「ドイツは脱原発を選んだ」「地球環境問題の比較政治学」(岩波書店)など。



Photo


2014525日 東京新聞:核心 
http://www.tokyo-np.co.jp/article/kakushin/list/CK2014052502000153.html

 

« 気になるニュース 574 | トップページ | 気になるニュース 576 »

ニュース」カテゴリの記事

無料ブログはココログ