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2014年4月12日 (土)

気になるニュース 529

 

印象が良くなるわけもなく・・・
引用書き起こし開始。 

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*「原発」「自衛権」 印象操作?  「福島の反省」復活/範囲「限定か無制限か」 


原発の推進維持を柱とするエネルギー基本計画が11日、閣議決定された。案文の調整段階では「(福島原発事故への)深い反省」という言葉を一度外し、その後、復活した。計画内容は同じでも、「反省」の復活で「政府も原発に慎重なようだ」 「自制はある」という印象を持った人もいるのではないか。そこに印象操作はないか。(白名正和)
 


◆むちゃな要求→譲歩→目的の成果
 

エネルギー基本計画の序文では、政府や電力事業者に対し、原発事故への「深い反省」を持ち続けるよう求めている。
 

原案にあったこの「深い反省」という言葉は「重複する」などの理由で一度は削除された。しかし、自民党内でも反発が出て、元に戻った経緯がある。
 

計画は原発を「重要なベースロード電源」とし、核燃サイクルも推進するという内容で、自民党が前回の衆院選で掲げた「脱原発依存」の公約にも反する。「深い反省」の結論とは、到底思えない代物だ。
 

「にもかかわらず、文言をめぐる騒動を含めて考えると、安倍政権が自制をしたように見えてくる」
 

コラムニストの小田嶋隆さんはそう話す。なぜなのか。立正大の西田公昭教授(社会心理学)は「一連のやり方は二つの仕組みで説明できる」と解説する。
 

一つは、交渉の相手に譲歩されるとお返しに妥協しないといけないと考える「返報性のルール」。「わざとむちゃな要求を突きつけ、譲歩したように見せ掛け、目的通りの成果を引き出す場合に当てはまる」
 

もう一つが、本質からずれているが、相手の注意を引きやすい焦点を作って気を引かせる「ディストラクション(かく乱)効果」。魅力的な異性に不要な商品を勧められると、商品への興味よりも異性への関心が先に立ち、つい商品を買ってしまうという心理だ。
 

西田教授は「計画内容とは関係のない『深い反省』という文言の有無という分かりやすい問題に焦点をずらされたことで、少なからずの人びとは政府が譲歩したように勘違いし、納得させられてしまったということではないか」と語る。
 

「安倍晋三首相の真意を知ることはできないが、情報を提供した民衆の心理がどう動くかは、政治家なら誰だって考える」
 

こうした展開はエネルギー基本計画に限らない。集団的自衛権の行使容認をめぐっても、自民党の高村正彦副総裁が「日本の安全保障に直接関係ある場合」に限定した容認論を主張。すかさず、石破茂幹事長が「地球の反対側」に行くことも排除すべきではないと反論し、安倍首相は高村氏の主張に同調している。
 

エネルギー基本計画と同様に、議論の焦点は「限定か無制限か」に移り、本来は最大の論点である閣議による解釈改憲の是非からは離れた印象を受ける。
 

小田嶋さんは「安倍政権は計算ずくでやっているんだろう」と推測する。
 

「結果的にエネルギー基本計画自体は大きな議論にならず、人びとの目をそらすことに成功した。目くらましの単純な手法だが、ナチスが国民に気付かれないまま、憲法を変えていった過程にも似ている」
 

西田教授は「ときの政府が有権者の心理を操ろうとすることは付き物」と前置きして、こう話した。
 

「ただ、相手の使う戦術を知ってさえいれば、簡単に乗せられてしまうこともなくなるはずだ」
 



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2014412日 東京新聞朝刊 こちら特報部:[ニュースの追跡]より 

 

 

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