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2014年4月 1日 (火)

気になるニュース 514

 

教育委員会って・・・
引用書き起こし開始。

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【変質する「平和」】 第1部 封印される広島(中)


◆「南京」見学二の足 多様な視点持つ機会を

「南京の絵がある美術館に行くのは偏向教育だ、と保護者から意見が出ている」

埼玉県東松山市の「原爆の図丸木美術館」の学芸員岡村幸宣(39)は23年前から、教育委員会や学校の関係者に、こう言われることが増えた。昨年初夏に美術館を訪れた横浜市教委の指導主事は「南京大虐殺の図」がある1階奥の部屋に直行した。

画家の丸木位里・俊夫妻(いずれも故人)は、広島に原爆が落とされた直後に救援活動に加わり、見聞きした惨状を連作「原爆の図」として描いた。米国で展示した際、夫婦は現地の大学教授から「原爆の図を米国で展示するのは、中国人の画家が南京大虐殺の絵を日本へ持って行くのと同じことだ」と指摘される。

その後描いたのが「南京大虐殺の図」。「夫婦にとって南京の図は、加害と被害が交錯する戦争の本質に目を向ける契機となった作品」と岡村は言う。

「誰でもいつでも原爆の図が見られるように」と夫婦が建てた美術館は、関東一円の学校の平和教育に活用されてきた。しかしこの数年、訪れる学校が激減。2003年度に8000人を超えていた団体客は、本年度は半分以下になった。

毎年見学を続けてきた東京都内の公立小学校は、昨年の見学で南京の図がある大部屋に入らなかった。校長は岡村に「教育委員会が見学を認める条件だった」と打ち明けた。今年は見学にも来なかった。

冒頭の横浜市教委の指導主事が美術館を訪れた理由について、市教委の担当者は「校長から見学してもよいか相談を受けて、見に行ったようだ」と説明。市教委として見学の可否は判断していないという。

岡村は美術館を訪れる意味を、自分と違う価値観に触れることだと考える。「自分たちに都合のいいことだけ見ていても世界は広がらない。平和は自分と他者の違いを受け入れることから始まるのに…」

平和学者で国内外の平和資料館に詳しい安斎育郎(73)=京都府宇治市=は「これまでの平和展示を自虐史観と決め付ける政治家が増え、公教育にも影響を及ぼしている。丸木は顕著な例だ」と懸念する。

  ◇

首都圏の複数の私立中高一貫校は昨年4月の衆院予算委員会で、入試問題が「ひどい自虐史観」として、自民党議員の西川京子(68)に批判された。南京大虐殺や従軍慰安婦が、社会で出題されていた。

その中の1校は10年以上、丸木美術館の見学を続けている。生徒たちは修学旅行で原爆について学び、その後、美術館で原爆の図を鑑賞する。学校の幹部は「こういうとらえ方もあるのか、と新たに得られることがある。特定の思想に偏っているわけではない」と話す。歴史や国防を学ぶため、希望者には靖国神社や防衛省も見学させている。

今後も方針を変えるつもりはない。「重要だと思うからこれまで当たり前に見学させてきた。確たる理由もなくやめたら、多くの卒業生たちに説明できない」(大平樹、文中敬称略)



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2014331日 東京新聞朝刊 1面より 

 

 

 

 

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