« 気になるニュース 505 | トップページ | 気になるニュース 507 »

2014年3月24日 (月)

気になるニュース 506

 

姑息だよな・・・
引用書き起こし開始。

-----------------------------------------------------------------


【揺らぐ立憲主義(中)】


[改憲要件緩和] ハードル下げてルール変更

生徒会長になった高校3年生のB君は校則変更のルールを変える提案をした。生徒の3分の2の賛成がないと変えられない校則を、過半数の賛成で変更できるようにするという内容だ。
「多数派の意見を重視するのは当然だ」と同調する生徒は多かったが、ある時、B君の「たくらみ」が発覚する。最近、友人らとバンドを結成したB君は、練習時間が欲しかった。そこで、校則で全校生徒の義務だった放課後の掃除を1年生だけにやらせようと考えた。
だが、この高校は1年生の生徒数が最も多い。今の校則では、1年生全員が反対すればルール変更に必要な数に届かない。過半数に緩めれば、23年生が結託して掃除を1年生に押しつけられる…という計算だったのだ。


◆数の力で意のままに

憲法は国家権力が暴走しないように縛り、個人の尊厳や言論・表現の自由など、国民の基本的な権利を守るためのものだ。その時々の政権が意のままに変えてはならない。こうした考え方が民主的な憲法を持つ世界各国で共有されている。

日本でも憲法の条文を変える手続きは、一般的な法律の改正よりも厳しい。改憲の手続きを定めた憲法96条では、国会での発議について、衆参両院の3分の2以上の賛成が必要と定めている。

ところが、安倍晋三首相は201212月の就任後、持論の憲法9条改憲をしやすくする手段として、発議要件を3分の2以上の賛成から過半数に緩める96条の改定を繰り返し訴えている。

今国会でも、首相は自衛隊の海外での武力行使に道をひらく集団的自衛権の行使を容認する9条の解釈改憲とは別に、96条改憲が必要だと述べた。この言葉と連動するように、国会の改憲発議に続く国民投票が実際にできるよう、国民投票法改正案の国会提出の準備も進められている。

ちなみに、首相は「たった3分の1の国会議員が反対することで、国民投票の機会を奪っている」と言うが、天皇主権だった明治憲法でさえ、天皇が発議しても両院の3分の1が反対すれば改憲できなかった。「たった3分の1」というのは乱暴な理屈だ。

96条が定める改憲手続きについて、自民党は「諸外国に比べて極めて厳しい」とも主張する。だが、世界各国を見ると、改憲手続きに国会の過半数より多い賛成を求める国は珍しくない。国会での過半数の賛成と定める国でも、複数回の議決や地方議会での過半数の議決など、厳しい追加条件を設定している。

学習院大の青井未帆(みほ)教授は「96条改憲は、9条改憲が『本丸』の目的。自分たちの都合のいいようにルールを変えることになり、悪質性が高い」という。

生徒会長のB君がまず個人的なバンド活動の邪魔になる学校のルールを変更しやすいようにする。そして自分の好きなように校則を変えてしまう。96条改憲の問題点を日常の場面に例えると、こんな話になる。

政権が自らに不都合な憲法の条文を変えようとすることは、憲法に制約されているはずの国家権力が自らの手でその縛りを解くことを意味する。そうなれば、憲法が権力の重しとなって国民の権利と自由を守る立憲主義が根底から揺らぐ。



Photo

2014323日 東京新朝刊 1面より 

 

 

 

 

 

 

« 気になるニュース 505 | トップページ | 気になるニュース 507 »

ニュース」カテゴリの記事

無料ブログはココログ