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2014年3月23日 (日)

気になるニュース 505

 

使用済み核燃料の最終処分は世界の課題か・・・
引用書き起こし開始。

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*米ランチョセコ原発 民意で廃炉決定から25年 核燃料まだ手付かず


原子力発電の安全性に疑問を抱いた住民たちが全米で初めて廃炉に追い込んだ原子力発電所が米カリフォルニア州サクラメント近郊にある。1989年に廃炉が決まったランチョセコ原発だ。それから25年が過ぎた今もなお、使用済み核燃料管理のあり方は固まっていない。解決の出口はあるのか。(米カリフォルニア州サクラメントで、斉場保伸)


■負の遺産

カリフォルニア州の州都サクラメントから車で約40分。ブドウ畑がどこまでも広がるのどかな農業地帯を抜けると、巨大な冷却塔が2つそびえ立っているのが見える。かつてサクラメント電力公社が運営した原発の跡地だ。

「使用済み核燃料は跡地の施設で保管されている。これを最終的にどうやって処理するのかまだ決まっていない」。廃炉決定当時の公社理事5人の1人クリフォード・ウィルコックスさん(70)は、最大の課題が未解決であることを明らかにした。

ウィルコックスさんは、問題を先送りにしてきた公社や行政の対応について「まるで政治的なサッカー。互いに責任というボールを相手のゴールにけり込もうとしている」と最終処分地が決まらず、今なお消えない負の遺産に顔をしかめた。


■転機

跡地は公園として整備された。緊急冷却用の水をためた人工池では、釣りを楽しむ人たちもいる。ランチョセコの原子炉は793月に炉心溶融(メルトダウン)事故を起こした米東部ペンシルベニア州のスリーマイル島原発と同型。そのスリーマイルでの事故は発電所の安全性に大きな疑問と不安を巻き起こした。

住民らの不信感をさらに決定的にしたのが旧ソ連時代、現在のウクライナで86年に起きたチェルノブイリ原発事故だった。

ランチョセコ原発の存続の是非を問う住民投票は10州で計14回にわたり実施された。だが、そのすべてで「原発は安価な電力を生み出す」とする推進派の主張が勝ち、停止派が破れてきた。

だが、896月に実施された地元サクラメントでの住民投票は53.4%の得票で「即時停止」派が初めて勝利した。これが、反原発運動の大きな追い風になった。


■不信

ランチョセコ原発の即時停止を求める住民運動を主導した「安全なエネルギーの市民の会」の中心メンバー、ベン・デイビスジュニアさん(60)は、スリーマイル事故後、地元の電力会社であるサクラメント電力公社が農家の人たちを集めて開いた説明会のことを鮮明に覚えている。

「起こり得る最悪のことは何があるのか」と質問した農家の男性に、公社の担当者は「何も起きない」と質問をはぐらかした。デイビスさんは公社に「最悪の事故が発生した場合の環境影響報告を見せてほしい」と求めたが、公社側は「用意する」と答えたきり、無視した。

「市民に内部の情報を公開しない、原発の専門用語が難しい。市民の原発不信が一気に増幅した」。デイビスさんは当時をこう振り返る。20113月、日本の東日本大震災で発生した福島第一原発の大事故。太平洋を挟んだカリフォルニア州では、あらためて原発事故への恐怖がよみがえった。

米国は02年、一度は最終処分地をネバダ州のユッカマウンテンに決定した。だが、反対運動の高まりを理由にオバマ政権は09年に計画を撤回した。ランチョセコ原発の使用済み燃料最終処分の解決の前途は、戦略なき国家の核開発という壁に阻まれている。



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2014323日 東京新聞:核心 

 

 

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