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2014年2月10日 (月)

気になるニュース 435

 

川柳の素養がないのが悔やまれる・・・
引用書き起こし開始。

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*原発川柳に込めた願い


世の中の理不尽を575で切り取る川柳。東京電力福島第一原発事故の後、さまざまな川柳家や川柳愛好家が一句を吐いた。月1回、句会を開いてきたレイバーネット日本川柳班は、その記録を「原発川柳句集」にまとめた。17音に込められた思いは。(早川由紀美)


音のない煙脳みその底を這(は)う

20113月。福島第一原発3号機の爆発映像がテレビのニュースで無音で流れたのを見て、川柳さくらぎ主宰尾藤一泉(いっせん)さん(53)は、暗たんたる気持ちで句を作った。 

東京理科大出身の「技術者の端くれ」。川柳に力を注ぐため、10年ほど前に会社を辞めたが、それまで研究職に就いていた。「日本の技術は絶対だと信じていた。安全神話を、うかつにもうのみにしていた」
事故後「ただちに人体に影響を与える値ではない」と繰り返す政府の姿勢に「真実を明らかにしていない」と危機感を抱いた。原発の危険性を隠してきた政府や電力会社の姿勢を批判するとともに、自分自身の甘さを暴かなければいけないと考えた。


原発を刺す切っ先の私の血

川柳が、これまでの大地震とどう向き合ってきたかも気になった。 

調べてみると、江戸時代、数千人の被害を出した安政の大地震(1855年)についての句はほとんどなかった。
その十数年前、倹約を掲げた天保の改革があった。葛飾北斎など文化人の間で盛り上がった川柳は幕府に目を付けられた。当時のリーダーだった四世川柳は引退に追い込まれ、後を継いだ
世川柳は、幕府を刺激しないよう、句にしてはいけない事柄を定めた。
 

「政事(まつりごと)にかかわりたる事」などとともに、「ばくち出火刑罰などの不吉がましき句作」も禁じられた。地震の句がないのは、自主規制の結果だった。
世の中が息苦しくなれば、権力を風刺する川柳は、再び自主規制の網にからめ捕られてしまうのではないか。その危うさも感じるようになった。


ぬぎすてて天へたましいの散歩

昨年10月、愛犬が死んだとき、原発への思いも込めた一句を作った。「一度、心を自由にして、原発も脱ぎ捨てた方がいい」


◆句会2年余、一冊に

レイバーネット日本は、労働問題を共有するインターネット上の集まり。川柳を投稿していた有志が東日本大震災後の20116月、新宿での脱原発デモに川柳を記したプラカードを掲げて参加。その後月1回の句会も始まった。
2年余の間に読まれた川柳を集めた句集には、その折々の気持ちが刻まれている。

惜しまれぬ千に一度の年もあり   奥徒(2011年冬)
デモの顔三一一が若くする    笑い茸(2012年春)
心まで地割れの走るうつくしま    斗周(2013年春)

尾藤一泉さんらの寄稿や、全国の団体で読まれた原発川柳なども掲載されている。600円。



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2014210日 東京新聞朝刊4面 [311後を生きる]より 

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