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2014年1月20日 (月)

気になるニュース 408

 

昆虫と鳥だけ?人間には?・・・
引用書き起こし開始。

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*ミツバチ大量死?ネオニコ系農薬 トキ繁殖に影響か


田畑の害虫駆除に使用されるネオニコチノイド(ネオニコ)系農薬が、国の特別天然記念物トキの繁殖に影響していないか─。この農薬が鳥の繁殖能力を低下させる疑いが濃いと主張する神戸大大学院の星信彦教授(分子形態機能学)は、そう疑問を投げかける。ネオニコ系農薬は、ミツバチの大量死との因果関係も懸念されている。(荒井六貴)


◆国は使用緩和検討 「虫だけ作用」疑問

「ネオニコ系農薬は昆虫にしか作用しないというのが売りのはずだったが、否定されつつある」。星教授はそう強調した。

星教授は、国の特別天然記念物で人工繁殖後に放鳥されたトキが自然界で繁殖しなかったことに着目。新潟県佐渡市で2008年に放鳥が始まったが、124月に野生でひなが誕生するまでの4年間、トキの卵はふ化しなかった。

星教授はトキは田んぼで餌を探すため、ネオニコ系農薬が何らかの影響を与えた可能性があると考えた。トキは実験の対象にできないため、代わりにウズラで実験を始めた。

雄のウズラにネオニコ系農薬のクロチアニジンの水溶液を30日間飲ませたところ、濃度が増すにつれ、精子のもとになる生殖細胞が減少した。

中濃度の水溶液を与えた雄と水溶液を与えなかった雌を交配させて産ませた卵14個のうち、2個がふ化しなかった。水溶液を与えなかった雄と雌のペアの卵は全てふ化した。

幼鳥の雄と雌のペアにも水溶液を6週間投与した。雄の精巣ではクロチアニジンの濃度が増えるにつれ、不妊の原因とされる酸化ストレス(活性酸素が過剰に蓄積された状態)が高まった。雌の卵巣でも細胞の異常がみられ、産卵する割合は何もしなかったペアと比べて最大で20%落ちた。

佐渡市では既にトキの餌になる田んぼのドジョウを増やすことも狙い、稲作でのネオニコ系農薬の使用を自粛している。

JA佐渡(佐渡市)によると、以前はコメ農家約4000軒にネオニコ系の3種類の農薬の使用を勧めてきたが、11年の使用分から1種類に減らし、12年からは全面的にやめた。

JA佐渡米穀販売課の担当者は「トキが生息できるよう、県の基準より5割減を目指し、農薬を減らしてきた。ネオニコ系をやめても、農家から害虫が増えて困るという深刻な苦情はない」と説明した。

佐渡市の住民団体「佐渡トキの田んぼを守る会」の斎藤真一郎会長は「うちでは果樹なども、ネオニコ系の使用をやめた。昨秋は赤トンボも増えた気がする」と効果を実感する。

クロチアニジンをめぐっては、厚生労働省は昨年10月、ホウレンソウ、ハクサイ、トウモロコシなど約40種類の食品に含まれる残留基準値を最大2000倍、緩和する方針を示し、パブリックコメントを募集。

2月にも正式決定する見込みだったが、厚労省基準審査課の担当者は「冷凍食品の農薬混入も問題あり、パブコメの内容を精査しきれていない。決定する時期などは不明」と話す。

星教授は「欧州連合(EU)では、ネオニコ系農薬3種類の使用を禁じている。ネズミに影響があるという研究結果もあり、人への悪影響も疑われている。基準の緩和は時代に逆行している」と指摘している。


Photo

2014120日 東京新聞朝刊28面 こちら特報部:ニュースの追跡より 

 

 

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