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2014年1月19日 (日)

気になるニュース 407

 

女性教諭はどうなったんだろう・・・
引用書き起こし開始。

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*治安維持法 3度逮捕の100歳女性 「まだ間に合う 秘密法廃止を」


治安維持法で3度も逮捕された100歳の女性がいる。川崎市在住の水谷安子さんだ。知る権利を損なうと批判の強い特定秘密保護法が成立して1カ月余。水谷さんは「政府は日本を過去に戻したいのかもしれないが、昔と違い、今は言論の自由がある。黙っていてはいけない」と訴える。(出田阿生)



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◆「あの時代 再来狙うのか」


「戦争に反対する者は全て捕まえられ、監獄にぶち込まれた。今の政権は戦争ができる国にしようとしている。あの時代の再来を狙うのか。怒りで体が震えます」

水谷さんは現在、介護付き高齢者施設で暮らす。柔和な笑顔は、特別高等(特高)警察に「思想犯」として逮捕された過去を感じさせない。

15歳で富山県女子師範学校に進学した。出会った英語担当の女性教諭による自由な発想の教育に感激した。教諭の自宅に遊びに行っては社会主義に関する書籍を読みあさり、級友らと勉強会を開いた。

だが、時代は軍国主義に傾き、治安維持法による思想弾圧が始まっていた。「自由な発想」は取り締まられ、卒業直前、水谷さんは特高警察に逮捕された。1週間で釈放されたが、退学処分。「ただ本を読むだけで捕まった」と振り返る。

東京に出て結婚した。日中戦争がはじまった37年、再び逮捕された。当時、24歳。日本共産党の党員ではなかったが、党のテーゼ(政治運動の綱領)を記した印刷物を運ぶ手伝いをしたことを問題にされた。約1カ月間、留置場に入れられた後、釈放された。

3度目の逮捕は敗戦濃厚となった44年。水谷さんの姉が「戦争で苦しいのは天皇のせいだ」と知人に話したことを密告され、不敬罪で捕まった。あおりで水谷さんと夫、妹の3人も逮捕された。具体的な容疑を示されないまま約17カ月間、留置場と巣鴨拘置所で拘束された。終戦から約2カ月後、治安維持法が廃止された4510月になってようやく釈放された。

3度も逮捕された水谷さんだが、実は起訴は一度もされていない。戦前、戦中は、治安維持法や軍機保護法など思想統制法の容疑で逮捕した場合、起訴をしないまま身柄を長期間拘束するケースが多かったという。

当時の思想弾圧に詳しい増本一彦弁護士は「旧刑事訴訟法は、検察官の請求で予審判事が勾留を決定するが、10日以内に起訴しなければ容疑者を釈放すると定めていた。しかし、実際は法は無視され、特高警察や検察の判断で拘束をしていた。容疑者の人権を認めていなかったからだ」と解説する。

住所不定や社会の秩序を乱す疑いのある者らを24時間拘束できる行政執行法もあった。何度も拘束を繰り返すことが可能で、特高警察は「思想犯」を長期間、拘束することができた。

山口大の纐纈(こうけつ)厚副学長(日本政治史)は「伝染病の感染防止の感覚で『思想犯』を逮捕して隔離した。疑心暗鬼で誤認逮捕も続出した。戦況が悪化した43年以降は捜査機関や裁判所は人手不足で、検挙しても裁判する余力もなかったのだろう」と話す。

水谷さんは当時、「反戦・厭戦(えんせん)」の思いを持ったこと自体を罪とされた。「暗黒時代だった。秘密法は治安維持法に似た性質があると聞く。今ならまだ間に合う。廃止するべきです」と訴えた。


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2014119日 東京新聞朝刊 こちら特報部:ニュースの追跡より 

 

 

 

 

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