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2013年12月22日 (日)

気になるニュース 372

 

火山国で地震国・・・
用書き起こし開始。

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*「噴火が原発の脅威に」 火山学者が警告論文


国内の火山の特徴に精通する金沢大名誉教授(火山地形学)の守屋以智雄(いちお)さん(76)が、噴火が原発にもたらす危険性を分析した論文をまとめた。火山が深刻な事故の原因となる可能性を指摘し「火山国の日本が大量の放射性廃棄物を抱えていることは世界の脅威。廃炉はもちろん、より安全な場所に移送・保管する国際体制を一刻も早く築くべきだ」と訴える。



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◆土砂崩れ、火砕流到達も


守屋さんは原発に影響を与える噴火被害として、山体崩壊による「岩屑(がんせつ)なだれ」と呼ばれる大規模な土砂崩れ、雲仙・普賢岳の悲劇で知られる火砕流、原発直下の噴火などを挙げた。

このうち岩屑なだれは富士山で発生する可能性があり、土砂が海中に入れば大津波が浜岡原発(静岡)を襲う恐れがある。伊豆諸島の利島や御蔵島なども同様に浜岡原発にとって危険な存在。北海道のニセコ火山群では、土砂が泊原発を直撃することが考えられる。

直径10キロを超えるカルデラを持つ火山が巨大噴火を起こすと、火砕流の被害は甚大で原発もただでは済まない。国内の大カルデラ火山は12個で、北海道・東北北部と九州に多い。火砕流は100キロ以上先に到達するとみられ広い範囲が壊滅する。原発や関連施設では泊、東通(青森)、六ケ所(同)、女川(宮城)、伊方(愛媛)、玄海(佐賀)、川内(鹿児島)などが危険だ。

中規模な火砕流でも影響が考えられ、燧(ひうち)岳(青森)や恐山(同)は東通、六ケ所、妙高山は柏崎刈羽(新潟)に被害を及ぼす可能性がある。

火山が周辺に存在しないのに突然噴火をおこす小型単成火山ができる可能性があるのが日本海沿い。大飯、美浜などの福井県の原発の直下で噴火が起きる可能性もゼロではない。

守屋さんが論文を書いたのは、原発の安全性論議で活断層ばかりが注目され、噴火が無視されてきたため。火山学者としてやむにやまれず筆を執ったという。


◆「活断層より深刻」指摘も

日本は世界の活火山の約1割を有する火山大国だが、これまで原発への影響は十分に議論されてこなかった。火山学者もあまり積極的に発言してこなかっただけに、守屋さんの論文は波紋を広げそうだ。

静岡大の小山真人教授(火山学)は「火砕流に襲われた原発は手の施しようがない。カルデラ火山の巨大噴火の危険性にきちんと向き合えという指摘は全くその通り。活断層よりもっと深刻にとらえるべきだ」と言う。

原子力規制委員会も最近になってようやく火山の危険性を考慮するようになった。今年6月にまとめた原発の新規制基準に、影響が想定される自然現象として火山を竜巻などとともに明文化。9万年前に起きた阿蘇山のカルデラ噴火で155キロ先まで火砕流が到達したことを根拠に、各原発の半径160キロ内にある活火山に関して噴火の可能性を調べることになった。

規制委は「カルデラ火山の破局的噴火の可能性も審査する」と説明しているが、千年、万年単位で起きる噴火の危険性をどう判断するかが問題だ。再稼働に向けて最近実施された川内、伊方などの原発の審査で、電力会社側はカルデラ噴火の危険性を小さく見積もっている。


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20131222日 東京新聞朝刊 2面より 

 

 

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