« 気になるニュース 350 | トップページ | 気になるニュース 352 »

2013年12月 7日 (土)

気になるニュース 351

 

恥ずかしい国に生れてしまった・・・いや、私たちがそういう国にしてしまったのか・・・この見開き記事はぜひ紙面で。
引用書き起こし開始。

---------------------------------------------------------------------


*私たちの声が聞こえぬか ドキュメント秘密法12.5~6


稀代の悪法たる特定秘密保護法がついに成立する。数の力で民主主義を破壊した巨大与党、右往左往する弱小野党、そして何よりも、国会周辺で「反対」を叫び続ける人たちの姿を追った。(1参照、上田千秋、榊原崇仁、小倉貞俊、新井六貴)


5日 1254分】
参院第一委員会室。秘密法案を審議する国家安全保障特別委員会の委員が続々と集まる。白いスーツ姿の森雅子内閣府特命相が姿を見せると、自民委員が拍手で迎える。

1258分】
中川雅治委員長(自民)が着席すると、野党委員が「ルールを守れ」と怒鳴りながら取り囲む。地方公聴会を強行するなどの運営を批判。

13時】
元自衛官の佐藤正久委員(自民)が、地方公聴会の内容を報告。民主委員らが「あんな公聴会、認められるか」と反発する。

133分】
白真勲委員(民主)「採決はしないですね」と迫るも、中川委員長は無視。

1333分】
参院議員会館前では、歩道を埋めた市民らが「強行採決ありえない」「安倍(晋三首相)の独裁絶対反対」と声を張り上げる。東京都大田区のパート従業員上島深雪さん(62)は「とにかく採決を止めたい」と訴える。

1342分】
横浜市保土ヶ谷区の主婦帯谷れい子さん(64)は月曜日から抗議の座り込み。「自民、公明の議員は私たちの声が聞こえないのか。あの人たちは人間じゃない」と憤る。

14時】
北海道白老町から駆け付けた町職員山本晃嗣さん(39)は「今、声を上げないでどうしますか。ここまで来るお金や体力は問題じゃない」。

1550分】
フランスの報道機関「AFP通信」の記者アントワン・ブティエさん(28)がデモの市民らにビデオカメラを向ける。「報道に関わるものとして私も法案には反対。世界中が不安に思う福島原発事故の情報が出てこなくなるのではと心配になる」

16時】

参院第一委員会室。元自衛官の宇都隆史委員(自民)が「権力は暴走していくのでは」と質問すると、「すでに暴走しているじゃないか」とヤジは最高潮に。

167分】
森特命相が「法案が成立したら、国民に分かりやすく説明したい」と答弁した時点で、宇都委員の残り質問時間は13分。元プロ野球選手の石井浩郎委員(自民)が「議長」と手を挙げて立ち上がった。「委員長」と叫ぶところを言い間違えたが、中川委員長は質疑打ち切りの動議と認定。佐藤委員の合図で与党委員が起立、法案は賛成多数で可決された。野党委員は「ダメだ」と中川委員長に詰め寄る。維新とみんなの委員は退席した。

169分】
国会の正門前の市民らに「参院委で強行採決」の一報が入る。「ふざけるな」「採決撤回」の怒声に包まれる。市民らが歩道からあふれ出ないよう50人以上の警察官が人の壁をつくるが、「何で邪魔するのか」と一部でもみ合いも。

17時】
「秘密保護法採決撤回」「自民党は恥を知れ」の大合唱が続く。名古屋市天白区の医師松本真悟さん(27)は「強行採決は本当に残念で無念。『まだ本会議がある』と思うしかない」。

1750分】
菅義偉官房長官は記者会見で「主な論点は出尽くした」。

1859分】
安倍首相が東京・四谷の焼き肉店で秘書らと食事。

2042分】
参院議院運営委員会が始まる。長谷川岳委員(自民)が秘密法案を本会議に緊急上程する動議を出したところ、野党から批判が相次いだが、挙手による賛成多数で決定。

2121分】
参院本会議再開。民主党は、石井みどり厚生労働委員長(自民)の解任決議案を提出。時間切れによる秘密法案廃案が狙いだったが、反対多数で否決された。

2238分】

秘密法案を緊急上程、審議することを決めた後に延会。採決は翌日以降に持ち越された。

2256分】
福島瑞穂参院議員(社民)らが議員会館前で「今日の本会議採決はありません」と報告すると、「廃案目指して頑張ろう」と歓声が上がる。神奈川県藤沢市の主婦伊藤牧さん(34)は「『行けるぜ』という手応えを感じた」。東京都練馬区の会社員田中大樹さん(30)は「まだ安心はできない。廃案まで声を上げ続けます」。

6日 830分】
参院委の採決強行から一夜明けた。「議員の皆さん。一人一人の決断が問われる時です。良心に沿って責務を果たしてください」。参院議員会館前では、市民らが早朝から抗議行動を展開。世田谷区の無職堀田千栄子さん(46)は「民主主義を無視した自民党には『情けない』のひと言だ。野党も『数が足りない』などと諦めず、真剣に阻止してほしい」。

9時】
参院の各委員会が開会。民主党の委員長が解任された内閣委員会では民主委員が欠席。

926分】
森特命相が記者会見で、参院委の採決強行に関連して「与えられた審議時間の中で誠実に答弁してまいりました」。

1010分】
自民党の石破茂幹事長が国会内で、公明党の井上義久幹事長らと会期延長について協議。

1140分】
参院議員会館前で抗議する市民は200人以上に膨れ上がる。熱気に包まれる中、「強行採決絶対反対」「今すぐ廃案」とシュプレヒコールを繰り返す。

1210分】
全国公害患者の会連合会のメンバーも患者支援の国会陳情後、抗議行動に参加。北九州市の来田時子さん(62)は「公害関連の資料も国に不利な内容なら秘密にされかねず、保障を求める裁判でこちらが不利になるかもしれない」と危ぶむ。

1232分】
福島原発事故後、福島県浪江町から青森県三沢市に避難するパート従業員矢沢アイサさん(45)は「希望は森特命相が人間の心を取り戻すことです。彼女は同じ福島の女性だ。裏切られた思いもあるが、もはや光を見いだせるのはそこだけです」。

614時】
野党が申し入れた参院与野党国対委員長会談に与党が欠席。民主党の榛原賀津也国対委員長が、自民党の伊達忠一国対委員長に携帯電話で連絡するも断られる。榛原氏によると、伊達氏は「行く必要もないし、行きたくもない」。

1415分】
自民党の石破幹事長が「2日間の会期延長を申し入れた」と記者団に説明。「議論が収束しつつあるのに(野党の)いろんな手法で審議が遅延する事態が想定される。あらゆる事態に対処するためだ」

1435分】
東京都八王子市のフリーライター女性(56)が参院議員会館前で「私は創価学会員。他の学会員も勇気を持ってこの場に来てください」とマイクで呼び掛ける。「30年以上も前に入会した。学会も公明党も平和や福祉の団体という触れ込みだったのになぜこの法案に賛成するのか。権力の蜜に負けたのか」

1515分】
参院本会議再開。森特命相の問責決議案を審議。討論中、森氏は正面を向いたまま微動だにせず、神妙な表情。

1610分】
記名投票の結果、賛成94票、反対130票で問責決議案は否決された。

1612分】
参院議員会館前。森特命相の問責決議案否決の一報が入ると、軽いため息が漏れる。宇都宮市の大学4年安富智希さん(21)は「自民党は数の力を頼みになりふり構わず前に進もうとしている。そんなものに屈しちゃいけない。僕らは反対の声を上げ続けるしかない」。

176分】
民主党が国会内で代議士会を開き、安倍内閣不信似任決議案の提出方針を伝達。

1730分】
民主党が不信任案を衆院に提出。

18時】
日比谷野外音楽堂で反対集会が始まる。据え付けの3000席はぎっしり埋まり、立ち見も出る。冒頭には明治・大正時代に流行した「演説歌」を歌う岡大介さん(35)が登場。演説歌は社会風刺を織り交ぜた歌。当時の曲の替え歌として「国民の声がテロだとさ そっくりそのまま返します 秘密保護こそテロ行為」と歌い上げる。

1818分】
衆院本会議。与党の賛成多数で2日間の延長を決定。

1830分】
日比谷野外音楽堂。主催者代表であいさつした海渡雄一弁護士が「法案が成立しても諦めない。成立の翌日から、法案を廃止する活動を始める」と宣言すると「そうだ、そうだ」の声。民主党や共産党、社民党、生活の党などの国会議員19人も参加し、「稀代の悪法を廃案に追い込む」「安倍政権を倒すしかない」とアピールする。

1930分】
音楽堂から二手に分かれてデモ行進がスタート。片方は10分ほどで銀座に着く。「秘密保護法案反対」「知る権利を守れ」と訴えると、巻き髪のホステスが親指を上げて応える。

2010分】
デモ行進のもう一方は国会議事堂へ。参院議員会館前に差しかかると、市民たちとともに「ノー、ノー、ファシズム国家」と声を張り上げる。埼玉県川口市の会社員岡崎佳子さん(54)は「きょう来られない人たちの魂も持ってきました。絶対に諦めません」と語気を強めた。

2032分】
衆院本会議。内閣不信任案について起立採決するも、立ち上がったのは野党議員のみ。賛成少数で否決され、与党議員からは一斉に拍手が湧き起こる。

21時】
中川参院国家安全保障特別委員長の問責決議案を採決する参院本会議が始まる。

2225分】
中川委員長の問責決議案を与党の反対多数で否決。

2228分】
中川委員長が秘密法案の委員長報告を始める。


[デスクメモ]
本日は、見開きのメーン拡大版である。311翌日の紙面でさえも、右サイドの記事は飛ばさなかった。311については、震災当日の認識が甘かったと反省しきりだが、秘密法の危険性は既に分かりすぎるほど分かっている。異常な法律の異常な成立劇だ。私たちなりの異例な対応で記録した。(圭)


Photo

2013127日 東京新聞:こちら特報部
http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokuho/list/CK2013120702000196.html

 

 

 

« 気になるニュース 350 | トップページ | 気になるニュース 352 »

ニュース」カテゴリの記事

無料ブログはココログ