« 気になるニュース 337 | トップページ | 気になるニュース 339 »

2013年11月28日 (木)

気になるニュース 338

 

むのさんもまき姐さんもマジかっけー。東京新聞はがんばってるのでぜひ紙面で!
ていうか年表怖すぎ・・・なんだよ思想局って・・・町内会で日常生活を統制って・・・
引用書き起こし開始。

-------------------------------------------------------------------


*秘密保護法案「戦争 民の沈黙から」 98歳ジャーナリスト むのたけじさんに聞く


特定秘密保護法案は27日、参議院で審議入りした。世論の声は反対か慎重が大勢だが、数に勝る与党の動きを止める妙手もなく、静観する人が大半だ。ジャーナリストのむのたけじさんは現在、98歳。戦時中は従軍記者を経験した。敗戦とともに自らの戦争責任を背負い、大新聞を離れた。戦前と現在。世間を漂う空気は似通っていないのか。むのさんに聞いた。(出田阿生、林啓太)


◆「立法のみで報道自制」

「強行採決は異常だ。秘密保護法は人類が一番大事にしようと決めたこと、つまり主権在民の否定そのもの。国民は義務だけ果たせと言われ、主権は安倍内閣が持っていると言わんばかりだ」

むのさんは、身長150センチの体からとは思えない力強い声で語った。

秋田県横手市の在住だが、年明けまではさいたま市内にある次男の大策さん(60)宅に滞在している。白髪を後ろでちょこんと束ね、柔和な笑顔を絶やさない。敗戦の日、「戦争責任を取る」と辞職したまれな記者だ。

「秘密保護法を制定する目的は戦争以外考えられない。米国の国際戦略で日本、自衛隊が利用されるということ」

この解釈は日中戦争の前夜から太平洋戦争の敗戦、そして今日までの肌身の実感に根ざす。現在の社会の空気を「かつての戦争突入時に似ている」と感じている。

満州事変で日本の中国侵略が始まり、1936年には226事件が発生した。当時、むのさんは東京外国語学校の学生だった。「学校に行くと軍隊がいて試験は中止。カメラを向けた学生が殴られた。国民は訳も分からず『軍部は怖い』とおびえた」

その直後の4月、報知新聞の記者になった。盧溝橋事件で日中全面戦争へとなだれこんだ37年の翌年に国家総動員法が成立。戦争遂行に従わないと「非国民」と弾圧される社会が到来した。

「法律ができただけで、国民を脅せる。これが今回の秘密保護法とそっくりなんだね」

新聞や出版などの統制が強まったが、実態は自主規制だったという。

「内務省や軍部は記事の内容や写真にいちいち文句を言わなかった。だけど、その前に新聞社側が二重、三重に自分たちで検閲するんだよ」

むのさんは中国で従軍記者をした後、40年に朝日新聞へ。日米開戦の日は会社から一斉に電報で呼び出された。「戦争が始まった、米国の軍艦を沈めたらしい、そんな断片的な会話が交わされた。開戦について誰も知らなかったと思う。」

戦争は秘密に始められた。政府は事前に国民に相談などしない。「敵国を欺く前に自国民をだますのが戦争の秘訣(ひけつ)。そのために必要なのが、国民を脅して見ざる・言わざる・聞かざるにする『3ザル法』。今の秘密保護法はまさにそれだ」

新聞社の空気も一変した。2人で話すのはよかった。「あいつは非国民」と当局に密告されたとき、犯人が分かるからだ。3人以上だと誰が密告者か特定できない。新聞社として、情勢をどう報道すべきかを大勢で議論する場も消えた。


◆疑心 人間関係崩す

市民生活でも同じだった。戦死した兵士の家を訪れると、直前まで号泣していた妻が無理やり「お国のためで良かった」と軍国婦人を演じた。非国民にされぬよう本心を偽り、親子や近隣同士でも疑心暗鬼になった。

「日本中の人間関係はずたずたに裂かれた」

疎開学童を取材に行くと「家に帰るためなら、富士山にだって登る。なぜ私たちはこんな苦しい目に遭うのですか」と子どもに聞かれた。「原稿を書きながら泣いたのはあの時だけ。何のための戦争なのか、国民はまるで分からない。最初から秘密だったからです」

ジャワ戦線の従軍記者だった423月、連合軍が通ったインドネシア西部の集落に行くと、女たちが乱暴され、助けようとした男たちが殺されていた。「男が戦場でどうなるか。性行為しか生きる実感がない。戦争は人をケダモノにする」

軍の輸送船に乗っている時に「襲った女性を子どももろとも殺して、証拠隠滅のために火を付けた」という兵士の会話も聞いた。「そういうことは一字も書かなかった。だって国の方針に逆らう非国民になるからね」

社内ではポツダム宣言の受諾を、事前の812日に分かっていたという。だが、玉音放送を待つということになり、報道はしなかった。記者として自らの戦争責任を取ろうと、辞職した。

むのさんに秘密保護法の反対運動には若い世代があまり見当たらないのでは…と聞くと「バカにしちゃいけないよ」という答えが返ってきた。

「若者は自分たちが一番被害に遭うんだからビンビン伝わるはずだ」

むのさんの人生訓は「抵抗するなら最初に抵抗せよ。途中で泣くな」。そして「あきらめること自体をあきらめよう」。

このまま秘密保護法案が成立したらと聞いても、むのさんは「悲観することはない」と明るい口調を崩さない。

「成立の日から廃止に向けて闘うだけだ」


【金融恐慌から「軍国」加速】

戦前から戦中にかけ、この国はどう民衆の自由を縛り上げたのか。

大正デモクラシーの機運が高いころは社会運動の側も強かった。1918年に富山の米騒動が全国に広がり、ロシア革命の影響で激化した労働運動などを弾圧するための過激社会運動取締法案も22年、報道機関などの反対で廃案になった。

だが、25年に普通選挙法と抱き合わせで治安維持法が成立。27年の金融恐慌で社会不安が増大したころから政府は巻き返しを図っていく。

28年に治安維持法を改正し、最高刑を死刑と定めた。改正に反対した山本宣治衆院議員は右翼の暴漢に殺害された。30年から33年にかけ、共産主義に共感を抱いているとして、多数の教員を処分した。

満州事変後は、軍の青年将校によるテロやクーデター未遂が相次ぐ中で軍国主義への傾斜を強めた。治安維持法の違反者は「転向」後も徹底的にマークし、政府批判の怪文書も取り締まった。

国家総動員法の施行や大政翼賛会の発足で日常生活の統制を強化した。41年に国防保安法を公布し、外交・財政・経済上の「国家機密」の取得を制限。42年には無実の編集者らが獄死した「横浜事件」も起きた。

【戦前・戦中の統制強化の歴史】
Photo_4


[デスクメモ]
権力の監視役を名乗るには修行が足りないが、官許で取材なんて恥知らずすぎる。なので秘密保護法が施行された暁には、この法を無視しようと思う。法治国家といえども法律より道理が重い。そもそも「スパイ防止法」制定は、統一教会と密接な国際勝共連合が掲げた。与党と一部野党は正気なのか。(牧)


Photo_3

20131128日 東京新聞:こちら特報部
http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokuho/list/CK2013112802000157.html

 

 

 

« 気になるニュース 337 | トップページ | 気になるニュース 339 »

ニュース」カテゴリの記事

無料ブログはココログ