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2013年11月18日 (月)

気になるニュース 319

 

「学長が安全宣言を発表」に過剰反応したのかな・・・
引用書き起こし開始

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*福島大の除染作業の音 展示 説明文変更で対立


千葉県立中央博物館(千葉市)で開催中の企画展で、福島原発事故で汚染した福島大学(福島市)の除染作業を音で記録した作品展示の説明文をめぐり、制作者と博物館が対立している。大学執行部の姿勢をただす原文を博物館側に「ふさわしくない」と判断され、開催前に変更となったためだ。(千葉支局・白名正和)


[永幡さんが書いた説明文の原文]
原発事故後2週間ほどで学長が安全宣言を発表したことが象徴するように、執行部が問題を軽視してきたきらいがあり、若者が集まる場にしては、除染作業が後手に回ったきらいがあることは否めません。

[展示された説明文]
原発事故以降、各地で土壌などに堆積した放射性物質の除去が課題となりましたが、福島大学では、大学構内という若者(影響を受けやすいとされる)が集まる場にしては、除染作業が後手に回ったきらいがあることは否めません。


◆制作者「学長の『安全宣言』根拠ない/博物館『執行部批判ふさわしくない』


「執行部という表現がないと、大学全体が除染に後ろ向きだったと取られ、原発事故直後から学内で議論が続けられてきた経緯が分からなくなる」。作品を制作した同大学の永幡幸司准教授(芸術工学)はこう話す。

企画展は「音の風景」と題して10月に始まり、自然の音などを通して社会や環境の変化を考えるという内容。研究者らでつくる「日本サウンドスケープ協会」が共催で協力した。その一角に、東日本大震災をテーマにしたコーナー「福島サウンドスケープ」がある。

大学構内で土を除去するショベルカー音、高圧洗浄機の駆動音、新入生の話し声。2011年夏から12年春に福島大で行われた除染作業の音を永幡さんが記録。作品の説明文の一部に、福島大の対応について「執行部が(原発事故の)問題を軽視してきたきらいがある」などと記した。

この一文には根拠があった。11年3月24日、福島大は空間放射線量を測定。野球場からは毎時6.5マイクロシーベルトと高い値が検出された。だが、入学準備に追われる中、大学は翌日、「開講までには全く問題なく、学生を安全に迎えられる」という学長メッセージを発表した(現在は削除)。

この「安全宣言」に対し、永幡さんらが「根拠がない」と反論。教員有志が学内で議論し、6月には12人の准教授が国の「被ばく隠し」を批判する要望書を佐藤雄平知事に提出した。

ところが、作品の展示に当たり、博物館側は「第三者を批判する展示はふさわしくない。公的な博物館が一緒に大学執行部を批判しているように受け止められる恐れもある」と同協会に変更を要求。協会側が考えた代替案に差し替えられた。

これに永幡さんが反発し、博物館の見解を批判する文章をホームページ上で公開。一方、協会側は「締め切り間際に要望があり、内部で十分な議論ができなかった。展示に間に合わせたかった」と説明している。

博物館に詳しい塚原正彦常盤大教授(ミュージアム・マネジメント)は「博物館は学術研究の場ではない。説明文の変更は、博物館が持つ編集権の一環としてなされた」と博物館側に一定の理解を示しつつも、「主催者として、こういう問題にならないよう準備するのが普通。現在の状況は異例だ」と指摘する。

元関東学院大教授の丸山重威氏(メディア論)も「原文のままでも博物館による大学批判とは誰も受け止めないだろう。過剰反応ではないか」と話している。


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20131118日 東京新聞朝刊 こちら特報部:ニュースの追跡より 

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