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2013年11月13日 (水)

気になるニュース 309

 

ヤバイと思ってる有識者会議メンバーは今からでも反対すればいいのに・・・
引用書き起こし開始。

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*検討過程も秘密の秘密法 たたき台作成の有識者メンバーを直撃


人生いろいろ、学者もいろいろだ。希代の悪法たる特定秘密保護法案に猛然と反対する人もいれば、これに加担する人もいる。民主党政権時代の「秘密保全法制に関する有識者会議」の報告書は、法案のたたき台となった。この会議は議事録なし、開示資料の大半が黒塗りの「密室協議」。検討段階から秘密だらけだ。今国会での成立が現実味を帯びる中、有識者会議のメンバーは何を思うのか。(林啓太、上田千秋)


◆「取材は応じぬ」 「何も話せない」

「こちら特報部」は、有識者会議のメンバー5人全員を直撃した。

桜井敬子・学習院大教授(行政法)が講義を終えて教室から出てきた。「秘密法案の件で話を聞きたい」と呼び止めると、「なんでここにいらしてるの」とにらまれた。

研究室に向かう桜井氏に食い下がったものの、「取材に応じる気持ちはありません」とピシャリ。最後には「付いてこないで。警備員を呼びますよ」といら立ちをあらわにした。

座長を務めた縣(あがた)公一郎・早稲田大大学院教授(行政学)の研究室を訪れると「報告書に基づき、安倍政権の責任でなさっていること。申し訳ないが何も申し上げることはできない」。民主党政権時代には顧みられなかった日本版「国家安全保障会議(NSC)」創設関連法案とセットで推進されている点を突くと、絞り出すような声で「現政権は選挙を経ている。私は全く中立です。これ以上お話しできません。ご理解ください」と何度も頭を下げた。

長谷部恭男・東京大大学院教授(情報法)には教室の前で声を掛けた。有識者会議が議事録を作成しなかったことには「閣議でも議事録はないが、倫理上の問題にはなってはいません」と反論した。秘密法案の危険性についても「運用面で悪用される懸念はあるが、そういう為政者は(秘密法に限らず)どんな法律でも悪用する。秘密保護法そのものが悪いという証拠にはなりません」と淡々と語った。

安冨清・慶応大大学院教授(刑事訴訟法)は、研究室を訪れた記者をにこやかに招き入れた。「政府が特定秘密の名の下に隠している違法行為を報じた記者が逮捕されるのでは」と聞いたところ、「政府が情報を適切に管理して知る権利に応えていれば、そういうことは起こらないはずだ。秘密保護法は情報の管理をきちんとする法律にしなければならない」と説いた。議事録の未作成については「公開された議事要旨でどういう議論があったかは分かると思う」と強調した。


◆複雑な胸中見せる人も

藤原静雄・中央大大学院教授(行政法)は、電話取材に「細部は縣座長に聞いてほしい」と繰り返した。現在の秘密法案をめぐる議論については「思うところはある」と複雑な胸の内をうかがわせた。「自分が有識者会議に入っていたのは事実。委員を引き受けたという事実は消えない」


◆「御用審議」隠しか 開示資料黒塗り、議事録なし…

秘密保全法制に関する有識者会議の密室性は、11日の衆院国家安全保障特別委員会でも問題になった。共産党の赤嶺政賢衆院議員は資料を手に「何で各省庁の意見を明らかにしないのか」と秘密法案を担当する森雅子少子化担当相に迫った。

赤嶺氏が持っていたのは、内閣情報調査室(内調)が有識者会議の報告をまとめる際、防衛省や警察庁、外務省などとの間で交わしたやりとりを記した文書。共産党関係者が情報公開請求したところ、内調はほぼ全面黒塗りの資料を出してきた。

秘密法案は同会議の報告書をたたき台にしている。会議の審議過程が分かれば、どうしてこういった内容になったのかが推察できる。当初は5年との意見があった罰則の最高刑が10年になった理由などをたどれる可能性があるのに、これでは検証のしようがない。赤嶺氏は「検討経過に関する資料はすべて、かつ、ただちに出すべきだ。素性すら明かせない法案は廃案にするしかない」と憤る。

有識者会議は民主党政権時代の20111月から6月までに計6回、非公開で開催され、秘密保全法制の早期整備を求める報告書が8月に公表された。野田政権が法案の国会提出を検討していた昨年3月、議事録を作成せず、発言者を伏せた箇条書きの議事要旨だけでお茶を濁していたことが発覚。内調職員らのメモが廃棄されていたことも判明した。

結局、野田政権は法整備を断念せざるを得なかったが、安倍政権は先月25日、法案の国会提出を断行した。

密室協議が後ろめたいのか、法案提出までの経過を見ると、成立を急ぐ安倍政権の思惑がうかがい知れる。法案の概要が発表されたのは93日で、その後、国民からパブリックコメント(意見公募)を募ったものの公募期間はわずか15日間。しかも、寄せられた約9万件の意見のうち反対は8割近くに達したが、安倍政権が耳を傾けることはなかった。

専門家は、秘密のベールに包まれた有識者会議をどう見るか。

先月28日、憲法・メディア法と刑事法の研究者が、秘密法案反対の声明を発表した。呼び掛け人の奥平康弘・東京大名誉教授(憲法)は「秘密をつくろうとする法案の会議なのだから、審議過程を明かさないのは当然。そもそも政府は、外部に余計なことを言わず、意向に従う人間を委員に選んでいるはずだ。有識者会議のあり方が、秘密法案の特徴をよく表している」と皮肉まじりに批判する。

声明賛同者の植松健一・立命館大教授(憲法)は「会議は極めて短時間で終わっており、事務方がお膳立てをして、有識者に意見を聞きましたというアリバイ的な役割だったと考えられる。審議過程が公開されると、そういったことが分かってしまうという恐れがあるのではないか。意思決定の過程を隠す理由はなく、本来は国民にオープンにすべき話だ」と主張する。

植松氏は、議論をする上である程度の秘匿性は必要だという考えを示しつつ、「このままでは国民の不利益になる」と警鐘を鳴らす。

「秘密法案はその内容自体に問題があることは明らかだが、不透明な部分が多いことでも国民に不信感を抱かせている。会議の内容を一切明らかにせずに検証できないのでは、法案に正当性はない。国も委員も、会議でどういった内容が話し合われたのか、今からでも国民に説明する責任がある」


[デスクメモ]
御用学者を『広辞苑』で引くと<学問的節操を守らず、権力に迎合・追随する学者>とある。原子力ムラでは、非・御用学者を探すのに苦労したが、法学者には気骨のある人が少なくないようだ。秘密保全法制に関する有識者会議メンバーの皆さん、本当に秘密保法案を成立させていいのですか?(圭)


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20131113日 東京新聞:こちら特報部
http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokuho/list/CK2013111302000140.html

 

 

 

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