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2013年11月13日 (水)

気になるニュース 308

 

規制委に期待はしてなかったけどここまでとは・・・
引用書き起こし開始。

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*除染進まず 基準すり替え 規制委「個人被ばく線量」採用へ


福島原発事故で避難した住民の帰還目安となる被ばく線量が緩和されそうだ。現状ではモニタリングによる空間線量から年間被ばく線量を推定しているが、原子力規制委員会は11日、同じ条件下でも数値が低くなる個人線量計を採用する方向で合意した。「安全より帰還ありき」の意図が透ける。(鈴木伸幸)


◆帰還ありき 安全は二の次

「除染が思うように進まないから、見掛け上の線量を下げようとしているのではないか」

規制委の新方針について、内部被ばくに詳しい琉球大の矢ケ崎克馬名誉教授はこう批判した。

「空間線量のモニターはあらゆる方向からの放射線を拾うが、個人線量計は首からかけると背後から被ばくした放射線は減衰する。結果として、線量は低く出る。実態が改善していないのに帰還させようとしている。避難民の健康を考えているとはとても思えない」

矢ケ崎氏によると、個人線量は空間線量の7割程度の数値だという。空間線量は「1日のうち、8時間を線量の高い屋外で、16時間を低い屋内で過ごす」という前提条件での推定値。福島県内での個人線量計による実測値が、その2割以下だったこともあった。

そもそも、現状の空間線量についても矢ケ崎氏は疑問を投げかける。

「モニタリングポストの設置方法が悪く、汚染実態が反映されていない。現地調査をしてみると、実際の被ばく線量は平均してモニタリングポストの値の2倍だった。このうえ、個人線量計を採用することはトリックにトリックを重ねることになる」

規制委は、帰還に向けての年間被ばく線量の目安は20ミリシーベルトを下回ることを最低条件に、長期的には「1ミリシーベルト以下」を目標とする方針は維持しているが、それも怪しくなっている。先月、国際原子力機関(IAEA)の調査団が来日。除染に時間がかかるなら「120ミリシーベルトの範囲で目標を決めるべきだ」とする国際放射線防護委員会(ICRP)の見解を明らかにし、規制委はそれを追認しようとしている。

原子力安全委員会の委員だった中部大学の武田邦彦教授は、ICRPの数値についても日本政府が正しく認識しているのか、疑問を示す。

「年間被ばく線量の基準値には二つある。一つは『健康に影響がない免除レベル』で、日本では0.01ミリシーベルト。ICRP1ミリシーベルトを『望ましくないが社会的に耐えられる線量限度』。要は『何がしかの健康被害はあるが、放射線の利用は利点もあるからそこまでは我慢しよう』という意味で、健康に影響がないということではない」

実際、国立がん研究センターのデータは「1ミリシーベルトの被ばくで10万人当たり5人に致命的発がんがある」としている。

武田教授は「ICRPには『放射線は害だが、利益の分だけ我慢する』という思想があり、20ミリシーベルトは本来は『原発労働者など直接、利益を受ける個人状況』に適用する数値。正確には、緊急時にも適用される数値ではない」と明言する。

「除染は事故直後でなければ、効果は薄い。現状で健康被害を避けるためには、避難を続けるしかない。だが、政府も東電も賠償の額を膨らませたくないので、被災住民の帰還を急がせている。規制委という名称が付いているが、委員たちは住民ではなく、原子力ムラに顔を向けている」


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20131113日 東京新聞 こちら特報部:ニュースの追跡より 

 

 

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