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2013年11月 4日 (月)

気になるニュース 290

 

『官僚が嫌がる情報公開』・・・官僚ってどんな生き物なんだろう・・・政界に巣食う魑魅魍魎?
引用書き起こし開始。

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*秘密法反対世論向けのアリバイづくり 民主提出の情報公開法改定案


政府・与党と野党第1党の猿芝居である。民主党が今国会に提出した情報公開法の改正案。特定秘密保護法案が成立したとしても、情報公開制度を改善すれば、政府による恣意(しい)的な秘密指定が防げるというのだ。公明党は前向きらしいが、そもそも秘密法案と情報公開は水と油。自民党の頭の中には秘密法しかない。だまされてはいけない。(林啓太)


◆「知る権利保障」 眉唾もの

まずは民主党の言い分を聞こう。

「情報公開法改正案を成立させたい。特定秘密保護法案には大いに問題がある」。民主党の海江田万里代表は1028日の記者会見で、情報公開法改正案の早期成立を与党に促した。

政府が秘密法案を閣議決定した25日、民主党は改正案を衆院に提出した。法案の目的には「国民の知る権利を保障」と明記した。「秘密保護法で損なわれる恐れのある『知る権利』を担保する法律だ」と主張する。

民主党が情報公開法を持ち出したのは、秘密法案に批判的な世論を意識しているからだ。安易に成立を許せば、批判の矛先は野党第一党の民主党にも向く。改正案の提出は、格好の免罪符になるというわけだ。

同じく秘密法案反対の世論に神経をとがらせる公明党にとっては、改正案は渡りに船だ。井上義久幹事長は1日の記者会見で、民主党案について「検討に値する中身だ。可能であればこの国会でやればいい」と評価してみせた。

情報公開に消極的な自民党も表向きは、民主、公明両党に調子を合わせている。石破茂幹事長は1日の記者会見で「本来の目的を達するような議論であれば、大いに傾聴しなければならないし、公明党と連携もしていかなければならない」と応じた。民主党の改正案は、衆院の特別委員会で秘密法案と一緒に審議される見通しだ。

しかし、情報公開法の改正が実現する可能性は極めて低い。安倍政権内からは「審議はするが、今国会で成立させるつもりはない」と本音が漏れる。

自民党は歴史的にも、情報公開に後ろ向きだ。情報公開法は1999年に制定されるが、その20年ほど前から社会党や公明党などの野党が同趣旨の法案を提出してきた。だが、政権与党の自民党の消極的な対応で、ことごとく葬り去られた経緯がある。情報公開への動きが進んだのは、自民党を除く8党派の細川政権や自民、社会、新党さきがけの3党が連立した村山政権時だ。

独協大の右崎正博教授(情報公開法制)は「長期の単独政権を担った自民党には、行政情報の独占が権力の維持につながるという発想が根強いのではないか」とみる。

情報歩公開制度に詳しい清水勉弁護士は「自民党は官僚に基盤を置いている。議員は、地元への『ばらまき』のために予算配分で官僚の協力を得たい。だから官僚が嫌がる情報公開には後ろ向きになる」と解説した。


◆秘密法 もともと民主案

情報公開法改正をめぐる民主党の動きが怪しげなのは、同党には政権時代に秘密保全法制を推し進めた「前科」があるからだ。

尖閣諸島沖で2010年秋に発生した中国漁船衝突時の映像流出問題を理由に、民主党政権は111月、「秘密保全法制に関する有識者会議」を設置した。特定秘密保護法案は、この会議の報告書がたたき台になっている。

民主党政権は114月、今回と同じ内容の情報公開法改正案を提出したものの、一度も審議されることなく廃案になった。野党だった自民党の非協力的な態度が大きいが、民主党内も一枚岩ではなかったフシがある。

海江田氏は秘密法案について「私どもが提出を考えていた時は情報公開法とセットで考えていた」と説明するが、これは眉唾ものだ。清水氏は「当時は『セットで』とは言っていない」と断じる。「セット」を強調する背景には、「前科」を隠そうとする意図がちらつく。

だいたい民主党の改正案で秘密法の乱用を抑え込めるのか。

改正案の最大の目玉は、行政機関が公文書を不開示とした際に裁判所が是非を判断する「インカメラ審理」制度の導入だ。だが、清水氏は「外交や防衛などに関わる国家機密の場合は、行政機関の長が審理を拒める」と実効性を疑問視する。

右崎氏も「秘密保護法は情報公開法とは相いれない。情報へのアクセスそのものを禁じ、刑罰を科す考え方は情報公開の理念とは全く矛盾する」と指摘する。

外交や防衛、治安関連の公文書と国民を隔てる「壁」は今でも分厚い。仮に開示されても、文字の大半が「黒塗り」で内容が把握できない。

NPO法人「情報公開クリアリングハウス」(東京)は1111月、有識者会議の議事録の開示を請求した。民主党政権の決定は「不存在」だった

クリアリングハウスは不服を申し立てたが、政府の情報公開・個人情報保護審査会は先月31日に「不存在」の決定を妥当と答申した。三木由希子理事長は「これでは民主的な情報の監視が難しい」と憤る。清水氏も「審査会の委員の大半が官僚出身者だ。身内である官僚の情報隠しを大目に見る傾向がある」とあきれる。

政府が開示請求に応じない情報には、法令に基づかない「省秘」などのほか、秘密指定がされていない公文書もある。ただでさえ不十分な情報公開制度は、秘密法によって有名無実化する。右崎氏は「新たに特定秘密が加われば、行政側も委縮して、今まで以上に情報が出てこなくなるはずだ」と危ぶむ。

民主党の情報公開法改正案では焼け石に水だ。秘密法を押し返すような改正案はあるのか。

清水氏は「極めて難しい」とため息をつく。「せめて開示するかどうかの判断は、行政機関の長ではなく、裁判官がする仕組みを確立するべきだが…」

結局、秘密法案を阻止しなければ、情報公開制度に未来はない。

右崎氏は「情報公開法を手直しした程度では、集団的自衛権の行使や国防軍といった平和憲法に反する議論が隠されかねない」と訴える。清水氏も「国家が、為政者に不都合な情報を永遠に秘密にする制度は許してはならない」と力を込めた。


[デスクメモ]
有識者会議の資料数百枚を連続してコピーした時のことである。ほとんどが黒塗りだ。何度も詰まる。海苔(のり)のようなシロモノだけに、生乾きのインキが引っ付いてクシャクシャになるのが原因だった。濃度を薄めに調整したらスムーズになったが、「何でも隠すなよ」と怒りは収まらなかった。(圭)


Photo

2013114日 東京新聞:こちら特報部
http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokuho/list/CK2013110402000142.html

 

 

 

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