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2013年10月18日 (金)

気になるニュース 262

 

平和のため平和のためと言う人ほど戦争したいのか・・・
引用書き起こし開始。

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*安倍首相お気に入り 「積極的平和主義」とは


安倍首相の最近のお気に入りは「積極的平和主義」という言葉。15日の所信表明演説でも、外交・安保政策で「『積極的平和主義』こそが、わが国が背負うべき21世紀の看板」と強調した。耳当たりはいいが、戦争が「平和のため」をしばしば口実にする史実を知ってのことなのか。(出田阿生)


◆戦争したい側の“常套(じょうとう)句”

安倍首相は9月の訪米で、保守系シンクタンク・ハドソン研究所の授賞式に出席し、「積極的平和主義」を提唱した。このとき、英語でスピーチした安倍首相は「Proactive Contributor to Peace」(率先して平和に貢献する存在)と表現していた。

スピーチでは、集団的自衛権の行使容認を「真剣に検討している」と述べた。所信表明演説では石垣島で「漁船を守る」海上保安官、ソマリア沖海賊対策で派遣された自衛官が「現実」に立ち向かっていると強調した。

軍事評論家の前田哲男さんは「平和主義にあたる英語は『Pacifism』で非武装主義や良心的兵役拒否のことを指す。首相の平和主義は全くの別物。軍事力行使による紛争解決の意味だろう」と指摘する。

「平和のための戦争」という自己矛盾した表現は、実は珍しくない。さかのぼれば、ローマ帝国の初代皇帝アウグストゥスは強大な武力による支配によって「パクス・ロマーナ」(ローマの平和)を実現した。「パクス」はラテン語で平和の意味だ。

近代史の戦争でも、同じ修辞法が使われた。朝鮮戦争(195053)では、米国のトルーマン大統領が「今日、わが国の兵士が朝鮮で平和のために戦っている」と演説。東西冷戦下、米軍の任務はソ連に対抗して「世界平和を脅かす侵略の火を消す」ことだと、大義名分を説いた。

米国のみならず、2010年には中国の習近平国家主席(当時副主席)が、朝鮮戦争を「平和を守ろうとする、侵略に対立した正義のある戦争」と言及し、「民族を分断した悲劇なのに」と韓国世論の反発を招いた。

軍事作戦の名称に「平和」を使う例もあった。82年にイスラエルがレバノンに侵攻した作戦をイスラエル政府は「ガリラヤ(地域名)の平和作戦」と命名した。実際は平和とはほど遠く、レバノンを制圧して当初目的を果たした後も、戦線を拡大。レバノンの右派民兵によるパレスチナ難民の大虐殺を招いた。

NGO団体・ピースボート共同代表の川崎哲さんは「戦争を始めるときに侵略を明言する国家などあり得ない。第二次世界大戦後の米国や、米国を中心とした多国籍軍による武力行使は、ほとんど平和実現名目で実行されている」と話す。

特に顕著になったのは019月の米中枢同時テロの後。米国のブッシュ前大統領は03年のイラク戦争開戦時、米国民に向かって「この危険な時を克服し、平和を実現する」と呼び掛けた。

政治学者の浅井基文さんは「安倍首相は日本国憲法の理念である平和主義に対抗して、わざと新しい言葉を使っている」と読み解く。「『平和のための戦争』を続ける米国と同盟関係にある日本が、集団的自衛権の行使も含め、積極的に武力行使に参加していきたい─という意志表明だ。『平和のための戦争』は戦争をしたい権力者の伝統的な言葉遣いです」



Photo

20131018日 東京新聞 こちら特報部:ニュースの追跡より


 

 

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