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2013年8月26日 (月)

気になるニュース 194

 

ドMなのかマジメすぎてコントロールされやすいのか・・・
引用書き起こし開始。

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*戦時標語は語る コラムニスト「百選」出版


戦時中の国策標語を集めた作品「黙つて働き 笑つて納税」を今月、横浜市のコラムニストで予備校教師の里中哲彦さんが出版した。「はだしのゲン」の閲覧制限など戦争の現実を押し隠そうとする動きが強まる中、標語からはあの時代の生活者たちの心を縛ろうとした権力の怖さが読み取れる。(林啓太)


◆「踊らされた歴史 他山の石に」

「自分の子の戦死を笑顔で迎える母親が理想とされたことなどが、標語から読み取れる。何という国だったのか」。里中さんは強く嘆息する。

タイトルの「黙つて働き 笑つて納税」は1937年の税務署による標語だ。「傑作百選」は日本が国際連盟から脱退した33年から敗戦の45年まで、当時のポスターや新聞、雑誌などに載っていた標語を集めた。神奈川県鎌倉市在住のジャーナリスト、森川方達さんが所蔵する資料などから選んだ。

りつぱな戦死とゑ(え)がほの老母」は40年、名古屋市銃後奉公会が掲げた。同様に戦地に赴くわが子を思う母親の感情を抑圧する標語が目立つ。

産んで殖(ふ)やして育てて皇楯(みたて)」(中央標語研究会、42年)
初湯(うぶゆ)から 御楯と願う 国の母」(仙台市、43年)

御楯(皇楯)は天皇を守る兵士の意味で、母親に出産と同時にわが子を戦場に送り出す覚悟を求めた。

滅私奉公のスローガンも駆けめぐった。有名な「欲しがりません 勝つまでは」(大政翼賛会、42年)と似た別バージョンとして、「(うれ)しいな 僕の貯金が弾になる」(大日本婦人会朝鮮慶北支部、43年)もある。

酒呑(の)みは 瑞穂(みずほ)の国の寄生虫」(日本国民禁酒同盟、41年)
飾る心が すでに敵」(中央標語研究会、43年)
働いて 耐えて笑つて 御奉公」(標語報国社、41年)

ちょっとした息抜きやささやかな楽しみも認められず、「非国民」にならないようにという同調圧力から、人びとは息苦しい生活を強いられた。

戦時下ゆえに好戦的な標語もあふれた。

米英を消して明るい世界地図」(大政翼賛会神戸市支部、42年)
アメリカ人をぶち殺せ!」(主婦之友、43年)

里中さんは戦時中の国策標語の根底に「念力主義」があったと言う。「勇気や決断さえあれば、物の数では不利でも勝てると信じ込もうとした。行き着く先は敵の殲滅(せんめつ)か一億玉砕のどちらかしかなかった」

そのうえで、里中さんは「現代の日本も念力主義にとらわれているのではないか」と危ぶむ。「日本を取り戻す」と訴えた自民党を例に「良いことのようだが、取り戻されるべき肝心の日本の中身は何か。中身を問わないまま、安倍政権を積極的に支持している人が多いようだ」と指摘する。

「保守化が進むことが良いことなのか。国策標語に踊らされた戦中の先達を他山の石とし、政治家が振りまく標語の分かりやすさにとらわれず、政策の是非を議論していかなければならない」


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2013826日 東京新聞朝刊 こちら特報部:ニュースの追跡より


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