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2013年8月17日 (土)

気になるニュース 183

信者はどんな思いで歌ったんだろう・・・
引用書き起こし開始。 

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*とんでもない讃美歌 戦時中に出版 まるで軍歌 


「大東亜共栄圏」 「一億一心」 「滅私奉公」─。戦時中に日本基督(キリスト)教団が編集した『興亜讃美歌(さんびか)』はまるで軍歌のようだった。教団の負の歴史だが、「過去を忘れてはならない」とキリスト教徒の辻子(ずし)実さん(63)=東京都=が70年ぶりに自費で復刻出版した。(鈴木伸幸) 


◆信者が復刻「過ち直視しないと」 

「『とんでもない讃美歌だ』とただただ驚いた」と古書店から原本を入手した3年前を辻子さんは振り返る。「キリスト教徒としては闇に葬りたい過去だろうが、負の歴史も残しておかないと、また同じ過ちを繰り返す」 

時代は大正から昭和になり、キリスト教会も社会の不穏な空気の影響を受けた。満州事変の起きた1931年出版の『讃美歌』には「便宜上ここに収む、本書の歌にあらず」とただし書きを付けたものの「君が代」を掲載。そして、太平洋戦争中の435月、問題の『興亜讃美歌』の初版5000部が出版された。 

B6判で1ページに1曲ずつ、36曲を収録。辻子さんが最も顔をしかめるのは、最後に掲載されている「撃ちてし止まむ」だ。「ゆるやかに、朗詠(ろうえい)風に」と歌い方が記されている讃美歌の歌詞は「醜(しこ)の仇(あだ) 撃ちてし止まむ 皇民(みたみ)われら 燃ゆるひとつの 弾丸(たま)となりつつ」。 

「戦時中の標語がそのまま曲名になった。いかに弾圧があったとしても、度を越している」と辻子さん。キリスト教で神はイエス・キリストだけだが、「当時は現人神の天皇との関係があり、歌詞にどうとでもとれる表現はたくさんあった」と言う。 

例えば「日の出づる東アジヤに 打建てん神の御國(みくに)を」 「いでやつはもの 征けや征け 御神(みかみ)は汝(なれ)と 偕(とも)にあり」─。靖国神社を意味する「安國(やすくに)」といった言葉も出てくる。 

日本基督教団は67年、「国を愛する故にこそ、キリスト者の良心的判断によって、祖国の歩みに正しい判断をなすべきでありました」と戦争責任を告白。戦後50年を迎えた95年には、戦時中の讃美歌について「反省、謝罪、懺悔(ざんげ)の思い」を発表した。 

だが、辻子さんは納得できない。「侵略神社」(新幹社)の著書もあり、神社参拝を拒否したキリスト教徒への弾圧について詳しく、「拷問を受けた牧師から傷痕を見せてもらったこともある。獄死した牧師もいる。だが、それで単純にキリスト教徒は被害者と呼べるのだろうか」と疑問を投げかける。 

『興亜讃美歌』の序文に載る12人の讃美歌委員はいずれも当時、それなりの人物だったという。 

「彼らは讃美歌を歌わせた加害者なのに、誰も過ちを認めなかった。過去を直視し、しっかり検証することが必要。改憲が叫ばれる中、何年かして再び讃美歌集に『君が代』が載るかもしれない」 

同様に戦争を美化した『日曜学校讃美歌』も昨年、自費で復刻。『興亜少年讃美歌』も入手済みで、復刻を検討中だ。 

「多くの人に戦時中の讃美歌を知ってほしい」 


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2013817日 東京新聞朝刊 こちら特報部:ニュースの追跡より


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