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2013年8月11日 (日)

気になるニュース 176

 

戻りたくない人まで戻らせることがありませんように・・・
引用書き起こし開始。 

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*福島・飯舘村 国の除染の対象外 住宅内の線量 帰還の壁 


原発事故に伴う除染が続く福島県飯舘村で、新たな問題が浮上した。住宅内の空間放射線量の高さだ。場所によっては国の目標値を大幅に上回る。壁などは国が除染をするが、住宅内部は対象外。村は再来年春にも帰村を促す方針を示しているが、住民からは不安の声が上がる。(上田千秋) 


◆「全戸で測定、住民に情報を」 

「これほど高いとは。とても生活できる数値じゃない」。同村北部の前田地区に自宅がある農業佐藤忠義さん(69)はため息をついた。 

木造平屋建ての佐藤さん宅内の放射線量は平均で、床が毎時0.7マイクロシーベルト、床上1メートルが同1マイクロシーベルト、天井が同1.4マイクロシーベルト。国の除染目標の同0.23マイクロシーベルトどころか、病院や原発施設など放射線管理区域の基準値同0.6マイクロシーベルトを上回る。 

前田地区は年間放射線量が20ミリシーベルト超50ミリシーベルト以下の居住制限区域で一時帰宅が認められているが、これでは帰還は難しい。 

日本大の糸長浩司教授(環境建築学)の研究室が調査した。住民の同意を得て先月中旬、年間放射線量50ミリシーベルト超の帰還困難区域の1軒、居住制限区域の4軒で室内の線量を測定した。 

1階の床上1メートルの平均値は、帰還困難区域の住宅で同1.9マイクロシーベルトだった。居住制限区域では最も高い住宅が同1.5マイクロシーベルト、外壁などの除染を終えた1軒でも同0.6マイクロシーベルトと線量は高かった。床よりも天井付近の上部、森林に近い場所で高い傾向にあった。 

糸長教授は「住宅内部の線量については、これまで国も村もきちんと測ってこなかった。一時帰宅をして一定期間滞在するためにも、事故当初の住民の被ばく量を正確に把握するためにもデータは必要だ」と唱える。 

福島第一原発から20キロ圏内の旧警戒区域と、同村など旧計画的避難区域は、国の責任で除染を行う。ただし、住宅の外部や道路、公共施設などに限られる。室内の放射線量が高い住宅があることが今回の調査で明らかになったが、住宅の内部は除染対象ではない。 

実は、同村では外部の除染もほとんど進んでいない。6月末時点で、除染が終わった住宅は全体の2%で26戸。道路は0.3%、農地は0.2%でしかない。村は「これ以上避難生活が長引くのは、精神的に厳しい」(復興対策課)として、再来年春にも帰村を呼びかける方針を示しているが、問題はないのか。 

糸長教授は「森林がほぼ手つかずの現状では、住宅街の除染をいくらやっても放射性物質は屋根裏や室内に入り込む。帰村に賛成できないが、どうしても促すというのなら、正確な情報を住民に伝えるべきだ」と訴える。 

「まずは全ての住宅で内部の線量を測定して放射性物質の分布図を作成する。被ばくリスクの程度を提示し、対策を考える必要がある。今のまま帰村すると、住民の被ばく量がむやみに増えるだけになってしまう」


Nt

2013811日 東京新聞朝刊 こちら特報部:ニュースの追跡より 

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