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2013年8月 7日 (水)

気になるニュース 171

 

日米地位協定といえば この人
引用書き起こし開始。 

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*米軍ヘリ墜落 なぜ繰り返す 地位協定の改定を 


米軍ヘリがまた、沖縄で墜落した。1972年の本土復帰以降、米軍用機の墜落事故は45件目。今回は何が原因だったのか。その調査に日本側は関われない。日米地位協定に阻まれているからだ。消防ですら現場に立ち入れず、事故から一夜明けた6日午前もやんばるの森では火がくすぶり続けた。(荒井六貴、小倉貞俊) 


◆本土復帰以降45 

「住宅地からわずか2キロ先に墜落し、住民はおびえているのに現場に入れない。情報も全く出してこない。米軍はいつもこう。村の事故なのに何も手を打てない」。沖縄県宜野座(ぎのざ)村の新里清次企画課長はいらだつ。 

米空軍嘉手納基地のヘリHH605日午後4時ごろ、同村内の基地キャンプ・ハンセンの山中に落ちた。村役場の複数の職員が目撃し、県警や消防とともに基地のゲート前に駆け付けたが、米兵は立ち入りを制した。 

地元の金武(きん)地区消防衛生組合の担当者も「森林火災が広がれば、基地の外まで延焼する恐れもあった。消火活動に当たれず歯がゆい」と悔しがる。 

米軍が起こした事故・事件について、米側は日本側の現場への立ち入りを拒否できる。日米安保条約に基づき、1960年に締結した日米地位協定があるからだ。在日米軍の円滑な行動を確保するための規定で、外務省は「日米安全保障体制にとって極めて重要」と位置付けている。 

米軍による立ち入り制限は基地内にとどまらない。20048月、米軍の大型輸送ヘリが墜落した事故では、現場が沖縄国際大学の敷地内だったにもかかわらず、日本側はただ見ているしかなかった。 

地位協定により、米兵の救助や復旧作業、米国の財産保護のためなら、米軍は日本のどこでも自由に封鎖できる。沖縄国際大の事故では、墜落した機体の残骸や破片が「財産」とされた。 

不満は沖縄以外でも高まっている。米軍基地のある14都道県でつくる「渉外知事会」は先月24日、日米地位協定の見直しを求める要望書を政府に提出した。日本側の基地内立ち入りや、事故情報の速やかな提供、基地外の事故を日本側の管轄にするなど15の改善を要求。「50年以上も改定がないのはおかしい」と強調した。 

しかし、改定は容易ではない。沖縄国際大の前泊(まえどまり)博盛教授(基地経済論)は「沖縄国際大の事故の翌年、日米共同委員会が基地外では共同で調査にあたると確認したが、既に有名無実化している。米軍は日本側の要求を聞く姿勢を見せるが、いつの間にか自分たちの都合のよい運用に変えてしまう。それが米軍の手口だ」。新型輸送機MV22オスプレイも、米軍は当初、「飛行しない」と明言した市街地上空を飛び回っている。 


◆ほとぼり冷め 調査結果公表 

今回の事故について米空軍嘉手納基地広報部は「訓練中の事故。現時点で詳細は分からない」とだけ回答。前泊氏は「米軍が原因を明らかにするのは、いつもほとぼりが冷めたころ。半年後か1年後でしょう」。 


◆平均で年1回墜落する計算 

沖縄県内では1972年の本土復帰後、平均で毎年1件の米軍機の墜落があり、今回で45件目だ。県の統計によると、同年から昨年の40年間で、墜落以外に着陸失敗、不時着、部品落下といった米軍機の事故が497件起きている。 

軍用機の事故はなぜ、多発するのか。 

元航空自衛官で軍事評論家の熊谷直氏は「軍用ヘリ内では、兵士が物資を投下するためなどで移動する。重い武器の積み込みで、民間ヘリよりも飛行状態が不安定になりがちだ」と解説する。 

航空評論家の青木謙知氏は「民間ヘリは安全第一で飛ぶが、軍用機は戦闘目的。必要に応じて急降下などもし、事故のリスクは高い。訓練も同様だ」と指摘する。 

今回、墜落したHH60は米軍内でペイブホークと呼ばれている。「ブラックホークの仲間で、ペイブには道を切り開くという意味がある」という。 

ブラックホークは偵察や輸送用ヘリ。ソマリア侵攻の悲劇を描いた米映画「ブラックホーク・ダウン」の題材になり、改良型が11年の国際テロ組織アルカイダ指導者のウサマ・ビンラディン容疑者の襲撃作戦に投入された。 

ブラックホークを基に開発されたのが、HH60だ。米軍資料によると、1982年に実戦配備。前長17.1メートル、高さ4.4メートル、回転翼の直径が14.1メートルで重さが9.9トン。撃墜された戦闘機の乗組員の救出用。空中給油も可能で、遠距離派遣に適している。 

沖縄県の嘉手納基地には約10機が配備されている。90年の湾岸戦争、01年のアフガニスタン戦争に参加し、最近も中東地域に頻繁に派遣されている。一方で、東日本大震災のトモダチ作戦で、負傷者搬送や物資運搬に携わった。 

自衛隊も装備は異なるがHH60と機体が同じヘリ177機を配備している。主に護衛艦に搭載され、索敵などの任務に就いている。 

実は、米空軍のHH60の事故発生率はオスプレイよりも高い。米軍の資料によると、飛行が10万時間当たりで比較すると2倍を超す。94年には韓国で墜落し5人が死亡、03年にはアフガンで負傷者搬送中に墜落し6人が死亡した。 

最近ではオスプレイばかりが注目されるが、ほかの米軍機も決して安全ではないことを、今回の事故はあらためて思い出させた。 

沖縄平和運動センターの岸本喬(たかし)事務局次長は「沖縄が反対するオスプレイの追加配備をしている最中だから、米軍はもっと緊張感を持って行動してもよいのに、今回の事故からはそれすら感じられない。米軍はいつも事件や事故を起こすと綱紀粛正を繰り返すが、ほとぼりをすぎるとまた繰り返す。今回も同じだろう」と憤る。 


◆沖縄だけの問題ではない 

前出の前泊教授は「米軍機墜落の懸念は沖縄だけの問題ではない」と警告する。オスプレイの横田基地(東京都)配備や、八尾空港(大阪府)での訓練受け入れの動きもあり、「米軍機が本土の住宅地にいつ落ちてもおかしくない。だが、今のままでは、日本側は手を出せない。本気で国民の命を守るというなら、安倍晋三首相は米軍の事故調査に日本側も関与できるよう、米側に強く働きかけるべきだ」と訴えた。 


[デスクメモ] 
「田舎暮らしをする」と友人が東京から沖縄の美ら海水族館の近くに移り住んだのが10年前。訪ねる約束を果たせたのは昨春だった。その時通った沖縄自動車道のすぐわきが、今回の米軍ヘリの墜落現場だ。自動車道に落ちていたら。想像すると、ウチナンチュに少しは近づけるような気がする。()


201387日 東京新聞:こちら特報部 
http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokuho/list/CK2013080702000164.html

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