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2013年8月 2日 (金)

気になるニュース 164

webで読めるとありがたいんだけど・・・
引用書き起こし開始。 

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*レベル7 第11部  再稼働をめぐる攻防(上) 


参院選の大勝で、自民党が衆参とも巨大与党となり、原発の再稼働への動きが強まる雲行きになってきた。だが、東京電力福島第一原発では高濃度汚染水による海洋汚染が拡大する恐れが高まるなど、事故収束にはほど遠い状況で、避難者はいまだ15万人いる。それなのに、このまま再稼働に突き進んでいいのか。第11部では、再稼働をめぐる舞台裏を探った。


◆原子力規制委員会の設置をめぐる主な経過 

2012年  
131日 民主党政権が新しい規制機関を環境省の一部として発足させる法案を国会に提出
2月  1日 自民党内のプロジェクトチームで、規制機関を3条委員会とする法案骨子が提示 
4月  6日 自民党が法案を公明党に提示
    20日 自民・公明が対案を国会に提出 
511日 民主党側が「受け止める」と述べ、自公案を受け入れる方針
    29日 法案が国会で審議入り 
620日 自公案が可決・成立
919日 原子力規制委員会が発足 



◆自民 圧力むき出し 脅かされる規制委の独立性 

原発の新しい規制基準が施行された78日、原発が立地する全国23市町村議会の議長が東京都内のホテルに集まっていた。会合の空き時間、禁煙室では、福井県敦賀市の市議会議長常岡大三郎(55)を囲み、議長たちがこんな会話を交わした。 

「原子力規制委員会は(独立性の高い)3条委員会なのをいいことに言いたい放題だ」 
「あれを取り締まる仕組みが必要やな」
「そやそや」 
「参院選が終わって衆参のねじれがなくなれば、そんな仕組みがほしいな」

議長たちが不満を募らせるのは、規制委が日本原子力発電敦賀原発2号機(敦賀市)の建屋直下に活断層があると判断し、原電の抵抗に頑として応じる気配がないことだ。 

「敦賀さんは大変ですね」。再稼働どころか、廃炉を迫られる可能性が高まる中、議長たちは同情しつつ、それぞれの胸中には明日はわが身。参院選を機に、何とか旧来の流れに戻したいとの思いがあった。 

 ◇ 

昨年暮れの衆院選で政権を奪い返した自民党は、議長らの願い通り、再び原発推進にかじを切り、規制委への圧力を強めつつある。 

規制委の専門家チームが「敦賀2号機の直下に活断層あり」との報告書を決定する前日の514日、党内に「電力安定供給推進議員連盟」が設立された。 

会合は非公開だったが、党本部の会議室からは「民主党の菅(直人元首相)の介入を阻止するために規制委を3条(委員会)にした。それがあまりにも独善的だ。何のために規制委をつくったのか」との大声が、廊下にまで響いた。 

実は、規制委を政治的な介入からガードしようとしたのは、ほかならぬ自民党だ。福島第一原発事故の発生当時、菅は東電本店や福島第一に直接乗り込み、対応に口を出した。そんな事態を再び招かないよう、自民党は規制委設置をめぐる国会審議で、独立性の高い組織とすることを民主党政権にのませた。 

だが、そんな経緯にはお構いなしに、議連は「国会の特別委員会が、規制委に対して事業者(電力会社)や自治体の意見を聞くよう監視・監督を強化する」との提言を625日にまとめた。早期の再稼働に向け、審査を迅速に進めることも求めた。 

 ◇ 

提言がまとまった翌日、議連事務局長で、敦賀市を地盤とする衆院議員高木毅(57)は早速、規制委事務局トップの池田克彦(60)に電話を入れた。 

提言書を規制委へ届けに行こうとしたが、池田は「わざわざ来ていただかなくても、私がうかがいます」と、国会の自民党控室に出向いた。 

国会最終日の慌ただしい中だったが、高木は提言の内容をかいつまんで説明し、受け取った池田は「わかりました」と答えた。 

規制委委員長の田中俊一(68)は、記者会見で政治からの独立性を問われるたびに「われわれの判断は左右されない」と強調する。しかし、事務局幹部が頻繁に自民党議員から呼び出しを受けているのも事実だ。 

今のところ、事務局が「防波堤」となり、委員自身への直接的な圧力は確認されていないが、果たしてどこまで独立性を保ち続けられるのか。危うい状況にある。(敬称略) 


[3条委員会] 
国家行政組織法第3条に基づき、省庁の大臣など政治の指揮監督を受けず、独立して権限を行使する機関。専門家の議員が合議し、方針や処分を決める。人事は、国会が同意する。原子力規制委員会のほかに、公正取引委員会などがある。


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201382日 東京新聞朝刊 1面より


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