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2013年8月 2日 (金)

気になるニュース 163

釈明コメント全文はこちら
 ※追記 朝日新聞の麻生発言全文はこちら
引用書き起こし開始。

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*「ナチに学べ」米国反発 麻生発言波紋 


麻生太郎副総理兼財務相が改憲をめぐり、ドイツのナチス政権を引き合いに「あの手口を学んだらどうか」と発言し、撤回に追い込まれた問題。戦前のドイツで実権を握ると第二次世界大戦へと突き進み、ユダヤ人を大量虐殺したナチスを取り上げた発言に対しては歴史認識問題で対立してきた中国、韓国両国の批判にとどまらず、欧米諸国の反発や外交への深刻な影響も懸念される。発言の問題点を検証した。(金杉貴雄、関口克己) 


[麻生副総理の発言要旨] 
麻生太郎副総理兼財務相の729日の発言要旨は次の通り。

日本が今置かれている国際情勢は、憲法ができたころとはまったく違う。護憲と叫んで平和がくると思ったら大間違いだ。改憲の目的は国家の安定と安寧だ。改憲は単なる手段だ。騒々しい中で決めてほしくない。落ち着いて、われわれを取り巻く環境は何なのか、状況をよく見た世論の上に憲法改正は成し遂げられるべきだ。そうしないと間違ったものになりかねない。 
ドイツのヒトラーは、民主主義により、きちんとした議会で多数を握って出てきた。選挙で選ばれた。ドイツ国民はヒトラーを選んだ。ワイマール憲法という当時ヨーロッパで最も進んだ憲法(の下)で出てきた。憲法が良くてもそういったことはありうる。
憲法の話を狂騒の中でやってほしくない。靖国神社の話にしても静かに参拝すべきだ。国のために命を投げ出してくれた人に敬意と感謝の念を払わない方がおかしい。静かにお参りすればいい。何も戦争に負けた日だけに行くことはない。 
「静かにやろうや」ということで、ワイマール憲法はいつの間にか変わっていた。誰も気がつかない間に変わった。あの手口を学んだらどうか。僕は民主主義を否定するつもりもまったくない。しかし、けん騒の中で決めないでほしい。


■放置 

麻生氏の発言は729日夜、都内での講演で飛び出した。 

改憲に関して「ヒトラーはワイマール憲法という当時、ヨーロッパで最も進んだ憲法で出てきた」と指摘し「『静かにやろうや』ということで、ワイマール憲法はいつの間にか変わっていた。誰も気が付かない間に変わった。あの手口を学んだらどうか」と言及した。 

歴史認識問題などで関係がぎくしゃくする中韓両国がすぐに批判した。日本が実現を模索する両国との首脳会談の開催に影響を与える可能性もある。 

もっと強く反応したのが欧米諸国だった。ナチス・ドイツと戦火を交えただけでなく、欧州でユダヤ人が大量虐殺された。「ナチスが権力の座に就いたことで世界が奈落の底に突き落とされたことを忘れたのか」(ユダヤ系団体)などと猛反発した。 

また、米国は日中関係の悪化を懸念し、「安倍政権の右傾化」は対立を深めかねないと自制を求めてきたこともあって、発言に神経をとがらす。米政府は31日、日本政府に非公式に「発言の撤回」を求めたという。 

首相官邸は当初、「麻生氏が自身で説明すべきだ」(菅義偉官房長官)と放置し、対応が後手に回った。 


■死文 

ワイマール憲法は、ドイツが1919年、国民の社会権を初めて認め、国民の自由を多く認めた憲法として知られる。 

ヒトラー率いるナチスは32年に権力を掌握。332月には、ナチスによるものとされる国会議事堂放火事件が起き、ヒトラーは国民に認められた集会や結社の自由を停止。3月には、政府が国会を通さずに法律を制定でき、その法律は憲法に違反してもよいとする「全権委任法」を制定させ、ワイマール憲法を死文化させた歴史がある。 


■一致 

また、安倍政権の改憲への考え方を表す発言としても批判されている。 

憲法を変えるかどうかは、国民の中の少数意見や反対意見にも配慮しながら、十分な議論と合意形成が必要だ。しかし「だれも気が付かない間に変わったことに学べ」という発言は、国民の議論を素通りして、いつの間にか改憲するという趣旨にも受け取れる。 

麻生氏は改憲について「落ち着いて議論することが重要だ」と強調するが、安倍政権は改憲の発議要件を緩和する96条の先行改憲を主張してきた。憲法を変える「中身」の議論より、改憲のハードルを下げる「手続き」を先に実現しようとするものだ。 

国民の議論を軽視するかのような点で麻生氏の発言と共通する。 


■「歴史知らず不見識」/早大・水島教授 

ドイツ法に詳しい早稲田大の水島朝穂教授は、麻生氏が日本の改憲でナチスの「手口を学んだらどうか」と発言した点を問題視している。「日本語で手口という言葉は、犯罪の手法を指す時に使う。麻生氏は『日本でも全権委任法でやってみたら』と言ったに等しい」と批判する。 

麻生氏が「『静かにやろうや』ということで、ワイマール憲法はいつの間にか変わっていた」と発言したことについても「ナチスは国会放火事件を起こし、全権委任法を強行的に成立させた。どこが『静か』なのか」と指摘。「このようなドイツの歴史を知らないのなら不見識。日本でも正規の改憲手続きを経ずに、憲法を事実上破棄する手法を検討していくと、欧州各国では受け取られかねない」と話した。 


201382日 東京新聞:核心 
http://www.tokyo-np.co.jp/article/kakushin/list/CK2013080202000142.html

 

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