« 気になるニュース 77 | トップページ | 気になるニュース 79 »

2013年6月 3日 (月)

気になるニュース 78

 

こんな噺家さんがいたのか・・・
引用書き起こし開始。 

--------------------------------------------------------------------------


*処分場ない オチつかない 


落語家の三遊亭京楽さん(49)は、放射能の怖さや被災地の苦しみをテーマにした「原発落語」を作り、被災地などで上演している。「被災地の人はものすごいストレスを抱え、笑うこともできない状態」。落語をきっかけに笑顔を取り戻してほしいとの願いを込める。(原尚子)


新作の原発落語「南相馬市のニャーとブーの大冒険」では、ネコのニャーとブタのブーが、福島県南相馬市から山を越えて福島市に逃げようとする。「南相馬市は炭で栄えた町。この地域とかけて炭屋さんの大売り出しと解く。その心は、すみやすかった」。テンポよく進む物語の中で被災地の苦しみを表現する。

京楽さんは1995年の阪神淡路大震災の際に「防災落語」3部作を創作し、神戸市で何度も上演した。20113月の東日本大震災後も、4月末から宮城県石巻市、気仙沼市、福島県いわき市など被災地の十数カ所を訪問。初めは一様に表情がこわばっていたという。

「皆さんが最初から来てもらいたいと思っているわけではないですから。『ようこそお運びいただき』なんて言えません」と京楽さん。体育館では舞台ではなく後方に席を作り、聞きたい人だけが聞ける形に。「一席目では後ろを向いていた男性が、二席目で前を向き、三席目で笑ってくださる。やっぱり必要なんだと感じました」

南相馬市へは116月末にようやく入れた。「福島は他の被災地と全く違い、逃げることができないという悲壮感があった」。だが、全く笑いが出なかった会で、帰ろうとする手を握って離さない男性がいた。何度も訪問し、福島を題材にした作品を作りたいと思うようになった。

「幽霊がお礼に来るという人情話の古典『野ざらし』をやった時、笑った上に大喜びしてくださって。どの被災地でもタブーになっていることがある。でもそれを話すきっかけがあると、前向きな意見が出るようになるんです」。南相馬市で被災者に話を聞き、昨年春、「原発落語」の台本を完成。秋に同市で初披露した。

上演後、食事をしながら参加者一人一人に話を聞いて回った。「実は妻を亡くして…」など、せきを切ったように話し始める人も。復興へ向け、どうすればいいかという話し合いにつながったという。

4月末には東京都内で「語り合う会」を開き、落語を上演するとともに、南相馬市在住の志賀嘉津郎医師と、千葉大の小林正弥教授が講演。その後、原発避難者を含む参加者と対話した。この中で京楽さん自身、考えが変わったという。「これまでは語る場を作ればいいと思っていたのですが、『原発は麻薬のようなもの』という話でふに落ちた。自分ははっきり反原発です」

落語は終盤「原発は最終処分場がないから、落としどころがない」 「それで、オチつかないんだ」と終わる。「原子力への根拠のない幻想は要らない。核のゴミが処理できない以上、続けてはいけないんです」。次回も年内を予定しているが、台本を書き換えるという。「100年後も通用する『平和落語』に発展させたい」


201363日 東京新聞朝刊 [311後を生きる]より



« 気になるニュース 77 | トップページ | 気になるニュース 79 »

ニュース」カテゴリの記事

無料ブログはココログ