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2013年6月29日 (土)

気になるニュース 122

 

ジンパ禁止はかわいそう・・・
引用書き起こし開始。 

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*「学生はどうした」というけれど… 当世キャンパス事情 


選挙が近づくと、必ず耳にする「いまどきの若者たちは…」というせりふ。脱原発デモでも、主流の団塊世代から「学生たちはどこにいる?」という愚痴を聞いた。社会への異議申し立てのるつぼだった大学キャンパスは、いまどうなっているのか。のぞいてみると、旧世代には口をあんぐりと開けざるをえない光景が広がっていた。学生の保守傾向を後押ししている一因だろうか。(小倉貞俊、荒井六貴) 


◆反原発に過敏 早大当局介入 

一昨年10月のこと。早稲田大(東京都新宿区)で、学生たちが作家で明治学院大教授の高橋源一郎さんを招いて「『恋する原発』という小説を書き終えて」という演題での講演会を主催した。

講演会は最終的には開かれたものの、途中、大学当局の介入により、イベント告知の表現が差し替わる騒ぎがあった。同大学の教員の一人は「高橋さんの訴える反原発論調に当局が過敏になったようだ」と振り返る。

「大学当局は、自らの管理下にない学生たちの集まりには厳しい」

早大大学院修士2年の杉本宙也さん(23)はそう話す。杉本さんらは昨年8月、「(構内の)大隈重信公の銅像前での鍋集会」を企画した。

実際には煮えたぎる鍋ではなく、自宅から持ってきた冷めた鍋。約40人が火の気のない状態で集まったが、警備員から「保健所の許可が出ていない。食中毒になる」と制止された。さらに大学職員たちにござ代わりのシートを引っ張られ、強制的に排除された。

「火は使っておらず、弁当と同じこと。学生をなるべく集まらせたくないという大学側の意思が見えた」(杉本さん)

こうした雰囲気が加速したのは、10年ほど前からだという。早大では2001年、各校舎の地下などで学生が管理していたサークル部室が整理され、地上11階、地下2階などの2棟からなる学生会館が建てられた。


◆サークル部室 出入りカード

これを管理するのは大学当局。3年生の塩屋貴之さん(22)は「いわば長屋からセキュリティーマンションへ変わった。学生が自主的に使える場所や空間が減り、『広場』から『通過点』に変わった印象がある」と語る。

1階には学生生活課の事務所がある。大学公認サークルのうち、約240団体に部屋が割り当てられている。カードキーによる利用者登録制度で出入りも管理され、警備員が巡回している。

部屋を持てない未公認団体は、館内の空きスペースや廊下で集まろうとするが、未公認と分かると、警備員らに「サークル活動をしないで」と解散させられるという。

4年生の中村仁美さん(21)は一昨年、ジェンダー問題の研究会を開くのに当局に空き教室を借りたいと頼んだが、拒まれた。「勉強するために大学はあるはず」と憤りを隠さない。

当局発行の「サークル幹部の心得について」にはビラのまき方、掲示物を許す場所や大きさまで規定されている。イベント告知のビラを校舎の窓からまいた4年生、菅原慧祐さん(22)は「禁止されている『置きビラ』に該当するといわれ、当局から館内清掃の罰則を科せられた」という。


◆近くの飲食店 酒500ミリリットルまで

「バンカラ」に「在野精神」が売りで、反骨の校風をイメージさせる早大だが、当局の指導は校外にも及んでいる。

近くのチェーン飲食店で、学生が注文できるワインの量は一人500ミリリットルまで。学生の一人は「店の人に尋ねると『大学から言われている』と告げられた」とこぼす。

これらの情報について、「こちら特報部」は早大広報部に問い合わせたが、同部は「詳細な確認が必要で時間がかかる」と返答。残念ながら、期限までに回答はもらえなかった。

こうした窮屈な傾向は早大に限らない。他大学でも進行中だ。同志社大の烏丸キャンパス(京都市)では4月、全国で初めて大学敷地内に交番が設けられた。大学が用地を無償貸与した。団塊世代の卒業生の一人は「権力の象徴にも見えた交番が大学敷地内にできたとは…」と絶句した。

北海道大(札幌市)は4月から、約半世紀の歴史を誇る「ジンギスカンパーティー(ジンパ)」を禁止した。構内の共用スペースで催されてきたが、ごみの放置や飲酒事故などマナー違反が続いたことが理由という。学生や教員が反発し現在、交渉が続いている。

東京大駒場キャンパス(東京都目黒区)では昨年7月、学生による飲酒死亡事故が起き、「駒場祭」での飲酒の取り扱いが禁止になった。ビラについても今春、机上への置きビラを金曜日に限って禁止する方向で学生自治会に申し入れた。「土日に施設を貸し出すことがあるため」というが、学生側は「規制強化だ」と反発している。

法政大など新左翼系政治セクトの拠点校では、無党派活動家まで含めた逮捕が相次いでいる。

前出の早大院生、杉本さんは「学生たちがおとなしくなった背景には『少しでもはみ出すと、社会でやっていけない』という刷り込みがある。就職に有利なサークルを選ぶなど、大学生活が就活に支配されているように感じる」と分析する。

大学の管理強化が進む原因について、桜美林大の山本真一教授(高等教育システム)は「学生の政治的無関心が広がったことがきっかけ。急進的な政治活動から学生たちを遠ざけたい、という大学側の意向を学生が受け入れていくようにもなった。就職で実績を残したいという経営上の狙いもあるだろう」とみる。

こうしたキャンパスの現状を旧世代はどうみるのか。196468年に早大に在学し、学生活動家だった、作家で日大講師の小嵐九八郎さん(68)は「管理は大学にとどまらない。多くの場所でIDカードが必要で、たばこを買うにもレジの画面を押さなければいけない。それが大学にも及んだ」と考察する。

しかし、管理は高等教育機関にはそぐわないという。「教育は危機に直面した際、判断や発想ができるようにするためのもの。学問は他社とのつながりやコミュニケーションで生まれてくる。管理はのびのびとした発想や、他者とのつながりをつぶすことになる」

母校の今日の状態については「大学当局には、かつての学生運動のトラウマがあるのだろう。同時に運動が後退するや、荒廃、内ゲバに流されていった自分たちにも、大学の管理を招いた責任はある」と嘆息する。


◆集会の自由がなければ闘え

「それでも、現役学生への期待は変わらない。集会の自由とか、少なくとも憲法で認められているようなことが制限されているなら、当局に粘り強く抵抗してほしい」


[デスクメモ]
小嵐翁の言う通り、一昔前、少なからずの大学には新左翼の政治セクトが恐怖支配を敷いていた。逆らう少数派を当局と歩みを合わせるかのように追い出し、挙げ句、当人らも追放された。因果応報である。ただ、過去ばかり見ていても仕方がない。いまも流されぬ学生たちがいる。エールを送りたい。(牧)


2013629日 東京新聞:こちら特報部
http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokuho/list/CK2013062902000148.html


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