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2013年6月24日 (月)

気になるニュース 114

 

「花とハーブの里」ブログはこちら
引用書き起こし開始。 

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*「六ケ所村」伝えたミニコミ紙 22年の歴史に幕 


核燃料サイクル施設が稼働する青森県六ケ所村で、199012月に発行が始まったミニコミ紙が先月、22年余の歴史に幕を閉じた。菊川慶子さん(64)が主宰する「花とハーブの里通信」。家族とともに同村に移住し、原発事業のあり方を問い続けてきた菊川さんが伝えたかったものとは…。(上田千秋)


◆「脱原発、あきらめず声を」

「病気をしたこともあり、体力的にきつくなってきた。これからはブログで情報を発信していきたい」。核燃施設から南西へ約7キロ。自宅隣にある牛舎を改造した離れで、菊川さんは穏やかな口調で話し始めた。

菊川さんは同村の出身。中学卒業後に集団就職で上京し、903月までは千葉県松戸市で、夫と子ども3人の家族5人で暮らしていた。

86年に起きたチェルノブイリ事故をきっかけに原発の危険性について勉強を始め、「古里のために私自身も何かしなきゃいけないと思うようになった」と振り返る。

核燃施設の稼働開始は923月で、当時は村内外で激しい反対運動が続いていた時期だった。もともと農業をしながら子育てをしたいという希望を持っていたこともあり、菊川さん夫婦は家族5人での同村への移住を決意した。

ただ、久しぶりに戻った土地に知り合いはほとんど残っておらず、何をしていいのか分からなかった。半年ほどたったとき、自宅ポストに入っていたチラシを見て反対派の集会に出席し、顔見知りが増えた。そうした体験から情報の重要性に気付き、ミニコミ紙をつくろうと決めたという。

当初は多くて月1回のペースで発行、核燃施設や原発に反対する集会の情報や地元の動きなどを伝えてきた。100号を機に内容を一部変更した。

「村民が何を考えているのかを広く知らせるべきではないか」と考え、村民のインタビュー記事なども合わせて掲載するようにした。

読者は村内にとどまらず、ピーク時の発行部数は全国で約560部に達した。「新聞やテレビでは伝えきれない情報もたくさんある。村民同士の接点をつくったり、核燃施設の存在を全国に伝えることはできたと思う」と訴える。

菊川さんは花やハーブの栽培で生計を立てる一方、太陽光発電の設備を取り付けた離れで、村を訪れる人を格安の料金で泊めている。電気を極力使わない暮らしを体験してもらうためだ。

離れにはテレビもカーテンもなく、夜が来れば眠り、明るくなれば目覚める生活。年間二、三百人が訪れるといい、「六ケ所のことを知ってもらうため、これからもたくさんの人を受け入れていきたい」と話す。

510日発行の最終号に載せた廃刊のあいさつで「国や電力会社の体質は変わらない」と嘆きつつも、「救いは、原発事故、震災後に生まれた都市部での多様な動き」と記した菊川さん。原発の再稼働に向けた動きが進む中、「まだ間に合う」と唱える。

「目立つ動きは少なくなってきているかもしれないが、脱原発の意識は逆に浸透してきたと思う。あきらめずに声を上げていけば、流れは必ず変わっていく」


2013624日 東京新聞朝刊 こちら特報部:ニュースの追跡より


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