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2013年5月29日 (水)

気になるニュース 68

 

この点からも原発は無理ですな・・・
引用書き起こし開始。 

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*難解すぎた「前兆滑り」 東海地震予知 困難 


東海地震など、南海トラフで起こる地震の予知の難しさがあらためて指摘された。地震研究が進み、予知の決め手として期待された「前兆滑り」が予想以上に複雑な現象だと分かったからだ。内閣府では新たな防災のあり方を検討するという。不確かな予知情報をどう扱うのか、分かりやすい議論が必要だ。(永井理) 

◆対策開始 

「駿河湾で明日にも大地震発生の可能性がある」。1970年代半ばに東海地震説が出ると、国や静岡県は強い衝撃を受け、対応を検討した。78年には大規模地震対策特別措置法(大震法)が施行。東海地震の予知態勢がスタートした。 

当時は、巨大地震発生の仕組みを説明するプレート理論が進んだ時期。75年に発生した中国の海城地震の時は、予知がうまくいき多くの住民が避難に成功した。 

ひずみ計や地震計を置けば、地殻変動や微小地震などの予兆が検知できるはずという、いわば期待だけが先行した時期だ。 

その予兆をとらえる手段として注目されたのが「前兆滑り」だった。44年に起きた昭和東南海地震の発生23日前、静岡県掛川市を測量していた陸軍が標高の異常な変化を発見。前兆滑りの証拠をつかんだ、とされた。 

しかし、その後の北海道南西沖地震(93年)や十勝沖地震(2003年)では前兆滑りは観測されず、掛川市での異常データは測定誤差の可能性も指摘された。1000年に一度というマグニチュード(M9の東日本大震災でも、明確な前兆滑りは確認されなかった。 

◆認識ずれ 

国は1965年に地震予知計画を開始。予算は200408年度までで計3000億円以上を計上した。ところが、衛星利用測位システム(GPS)やスーパーコンピューターの登場で地震の研究が進むほど、前兆滑りが複雑な現象だと分かってきた。震源の状態によって滑ったり滑らなかったり。あるいは、何度も滑ったりするからだ。 

ある地球物理の若手研究者は「予知と言わないとお金が出ない。でも予算をもらうと実現させる責任を負う」と予知の看板の大きさに悩む。 

だが世間の受け止め方は違う。一昨年の静岡県民調査では「予知できない・難しい」が7割を占めたが、なお3割の人は50%以上は予知できると期待する。地震に関心を持つ人ほど期待度が高かった。研究者、行政、住民の間で認識のずれがあるのが実情だ。 

◆特別扱い 

国の地震調査委員会は先週、東海地震の特別扱いをやめると発表した。東海の長期予測だけが「30年以内の発生確率が88%」と特別に高かったが、東南海や南海地震と同等に扱い、3つまとめて6070%とした。同時発生の可能性が高まったた 

めだ。

同時発生が前提とすれば、東海地域で前兆滑りが検知されたとき西日本はどう対応すべきか。観測網の特別扱いはどうするのか。課題は多い。内閣府では「もちろんその点も議論する」と話す。 

前兆滑りに詳しい鷺谷威(さぎやたけし)・名古屋大教授は「予知が難しい状況をどう考えるか。このままでは地震が起きたとき禍根を残さないか。一般の人も含め共通認識をつくる場が必要」と指摘する。 

できないものはできない、できるものはできる。きちんと議論すべき時期がきている 


◆地震予知の歩み 

1964年 測地学審議会(文相の諮問機関)が予知研究計画を建議
  
65年 予知の実用化を目標に第1次地震予知計画スタート
  
69年 第2次計画。地震予知連絡会が発足 
  74年 第3次計画。東海地域が予知連の「観測強化地域」に
  76年 東海地震説を石橋克彦・東大助手(当時)が発表 
  77年 東海地域判定会(現・地震防災対策強化地域判定会)発足
  78年 東海地震予知を前提に大震法が施行 
  79年 第4次計画。ひずみの分布調査など進む
  84年 第5次計画。地震や地殻変動の観測を強化 
  89年 第6次計画。衛星利用など観測を高度化
  94年 第7次計画。地震の長期的見通しを検討 
  95年 阪神大震災。予知不可能論が強まる
  97年 測地学審議会が予知は困難と認め、計画を見直し 
  99年 新第1次計画。直前予知より地震発生過程の解明を重視
2001年 東海地震の想定震源域を西寄りに見直し 
  03年 東海地震対策大綱に「予知なし、突発」想定も
  04年 新第2次計画。引き続き地震発生過程の解明を進める 
  11年 「想定外」の東日本大震災
  12年 地震学会が行動計画で「余地は現時点で非常に困難」 


2013529日 東京新聞 核心 
http://www.tokyo-np.co.jp/article/kakushin/list/CK2013052902000139.html



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