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2013年5月25日 (土)

気になるニュース 64

 

聖域か・・・
引用書き起こし開始。 

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*TPP「聖域」死守 後発組 共闘で活路 


ペルーのリマで開かれている環太平洋連携協定(TPP)交渉は24日閉幕し、日本が交渉に参加する7月の次回会合の日程が決まる見通しだ。最後発で参加する日本にとっては厳しい交渉となるが、昨年11月に遅れて参加したカナダも、酪農などで米国などから強い市場開放圧力を受けている。カナダの元通商交渉官は「出遅れ」克服のため「日本とカナダの共闘」を呼び掛けている。(オタワで、斉場保伸、写真も)


■保護

コメなど農産品の最重要品目を「聖域」として死守するのが日本の課題であるように、カナダ政府にとっては乳製品の保護が大きな目標だ。

首都オタワ近郊の酪農家を訪ねた。

「みんなで集まるとTPPの話をする。保護がなくなったらとてもやっていけない。政府を信じてはいるが…」

見渡す限り続く牧草地。100年以上前にこの地で酪農を始めたニクソン一家の4代目トッドさん(33)は、なかなか見えない交渉の行方に不安を漏らす。カナダ平均の約2倍にあたる130頭の乳牛を抱えている。

カナダの酪農は、最大300%という高率の関税によって国外の安い乳製品から守られている。一方で、国内では、需要に合わせて供給をコントロールするため、供給数量を酪農家に割り当てる「生乳供給管理制度」を導入。消費者は国外に比べて高い乳製品を買うことになるものの、経営を安定させた。

大きな雇用を生み出す酪農の政治力を背景に制度は維持されてきた。だがTPP交渉の標的にされるとの懸念が広がる。

「オーストラリアや米国、ニュージーランドから、市場開放圧力が強まっている」とカナダ酪農生産者連盟のレドゥク国際貿易部長(48)。先月、日本でJA全中の幹部と会い、「重要品目を守っていくことで意見が一致した」という。

■下書き

実際の交渉は、どのように進められているのだろうか。

ウルグアイ・ラウンドの元カナダ政府交渉官でオタワ大法学部のステガー教授は、独自に入手している進行中のTPP交渉の情報を基に、最も手ごわい交渉相手は「米国だ」と言い切った。

ステガー氏は米国の交渉スタイルを「合意文書の各章、各項目について何千ページにもわたる下書きを既に完璧に用意しており、交渉相手の前でノートパソコンをパッと開いて見せつける」と説明。交渉力の弱い国に対し自国の主張を押し通す常とう手段という。

だが、この手法は、TPPのような多国間交渉の場ではなかなか通用しない。

「だからこそ米国は水面下で2国間協議をやりたがる」。ドーハ・ラウンドや北米自由貿易協定(NAFTA)の元交渉官で民間シンクタンク上級顧問のコリンズウィリアムズ氏は、個別撃破を狙う米国の分断作戦を指摘する。

■隙

手ごわい交渉相手に隙はないのか。

両氏とも、TPP交渉については重要な部分が決着していないとの見方で一致する。ステガー氏は「オバマ米大統領がTPPの決着を急ぐなら、市場開放の要求水準は下がってくる」と予想。

コリンズウィリアムズ氏も、アジア太平洋地域への影響力を米国と競う中国の存在を重視し「中国(の今後の出方)を考えれば、どんなに出来が悪くてもまずはこの交渉をまとめた方が米国のメリットになる」とみる。地域の貿易システムにいったん米国流の基準を確立してしまえば、中国の巻き返しは困難となるからだ。

「日本とカナダは聖域を守る重要なパートナーになれる」とステガー氏。両国の業界団体の連携だけでなく、政府レベルの共闘により米国の隙を突けば、後発組も活路を見いだせると予測している。


2013525日 東京新聞 核心
http://www.tokyo-np.co.jp/article/kakushin/list/CK2013052502000105.html



 

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