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2013年5月13日 (月)

気になるニュース 43

 

おっちゃんが頼りないからおばちゃんたちが・・・
引用書き起こし開始。

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*全日本おばちゃん党やで オッサン政治はもう嫌や ネットで連帯


「オッサン政治はもう嫌や!」。男性主導の政治に危機感を抱く女性たちが立ち上がり、ネット上で「全日本おばちゃん党」を結成した。本当の政党ではないが、いまや党員は2000人超。今夏の参院選を前に、「もうだまされへんでぇ」と、さまざまな問題にツッコミを入れていくという。どんな活動をしているのか。(出田阿生)


「実は、しゃれと勢いでつくったんですわ」。おばちゃん党の言い出しっぺで、党代表代行を務める大阪国際大准教授の谷口真由美さん(37)は、屈託ない。

谷口さんの本業は国際人権法やジェンダー(社会的・文化的な性差)法の法学者だ。大阪生まれの大阪育ち。服も靴もおばちゃんの定番、ヒョウ柄でそろえる。「若輩だけど、3歳から心はおばちゃんです」。しゃれで代表代行を名乗る。

昨年9月、自民党総裁選と民主党代表選をテレビで見た。いずれも女性候補は皆無。会場のダークスーツの男性議員の面々に「ハト(灰色)とカラス(黒)とスズメ(茶)しかおらん…。世の中はオッサンだけが動かしとるんか」と猛烈に腹が立った。

ネット上の交流サイトのフェイスブックに「おばちゃん党でもつくったろか」とつぶやいたところ、「ええやん」 「入る!」と、そこかしこから反響が寄せられた。ネットを通じ、年齢も職業もさまざまな女性が“党員”として登録。いまや全国に2200人以上に上る。

党活動の中心は、ネット上での意見交換だ。思想信条や職業、年収、一切関係なし。身辺の話から、政治、経済、外交問題までテーマは幅広い。井戸端会議のようにワイワイ話が進む。谷口さんは「何がすごいかって、オトコはんの議論はすぐ決裂するけど、おばちゃんはケンカしてもいつの間にか丸うおさまることです」と話す。

昨年11月、大阪で「始動式」を開催。橋下徹市長が率いる大阪維新の会が発表した政策集「維新八策」に対抗し、おばちゃん党の理念集「はっさく」を策定した。

「八策」を果物にもじった「はっさく」。その1の「うちの子もよその子も戦争には出さん!」は多くの女性の共感を呼んだ。「思わず号泣した」という声もあった。

安倍政権は、被災者を尻目に原発再稼働を目指し、福祉を切り捨て公共事業をばらまく。そして改憲。強者の論理で政策を推し進めようとしているように見える。

「はっさく」の次は、「骨太の方針」ならぬ「腹太の方針」を策定。今年3月に東京都内で開いた集会で発表した。「何が骨太の方針や。あたしらはぜい肉つけて腹太やわ!」という仲間とのやりとりの中で思いついたのだという。

「腹太の方針」では、アベノミクスによる株価上昇などに浮かれる現状を「おばちゃんはお勘定を長~いスパンで考えたいねん」とチクリ。「借金は次世代につけ回さず、現世で分け分け」と、大型公共事業やばらまき政策はやめて身の丈にあった予算の執行を提唱。労働力不足を補い、過重労働を防ぐために「おばちゃんと若い子に職と食の保障を!」と呼びかける。軍事費を削減して生活に回す「ステルス(戦闘機)よりも豚まん買うて!」と生活感漂う要求もしている。

少子化対策を議論する政府の作業部会が検討している「生命と女性の手帳(仮称)」についても、批判する声明を発表した。妊娠・出産を女性だけの問題のように捉えているとして、「会社休んだらクビになるような状況はどないしますの?」 「大体、子ども産むとか産まへんとか、そんなこと政府に決めてもらうことなんでしょうかね?」。女性の怒りを代弁した声明は14万人が閲覧した。

おばちゃん党の強みは、正面切っては闘わないことだという。だから、本物の政党にもならない。「オッサン政治をまじめに批判してもダメ。庶民の強みは、権力を笑い飛ばす風刺とユーモアの精神。特に大阪はそういう文化が続いてきた」と谷口さんは説く。

11月に都内で開かれた谷口さんを講師として招いた勉強会には、約100人が集まった。

埼玉県蕨市の福田ゆかりさん(47)は「今まで夫をはじめ、男性に政治を任せてきた。自分が逃げていたことに向き合わなきゃと思った」と話す。「ママ友同士だと、子どもの話か夫の愚痴。政治の話はドン引きされる。でも私みたいな一般人が身の回りで政治のことを話せるようにならなきゃと思う」

東京都中野区の介護職斉木登茂子さん(49)は「選挙や政治が自分たちの生活に直結している感覚が薄い。もっと身近な話題にするために、私みたいなおばちゃんがまず、政治について話すしかないかなあって。バカなままだと、権力者に搾取されちゃうと思うの」。

若い世代もいる。沖縄県出身の赤嶺可有さん(24)は「誰でも受け入れる雰囲気が好き」と話す。母親は京都出身で、沖縄にいた幼いころ「ナイチャー」(本土出身の人)とあだ名をつけられた。本土の大学に進学後は、本土の人間の基地問題への無関心さに衝撃を受けた。「おばちゃん党には、本土も沖縄も関係ない普遍的な感覚がある」

おばちゃん党には、海外メディアの取材も多く、3年後には「世界会議」の開催をもくろむ。「OBACHAN」を英語辞書に載せるという野望も抱いている。

2003年の都知事選に「平和ボケばあさん」を自称して出馬した評論家の樋口恵子さんは「民主主義の下で社会を変革しようと思うのなら、多数派工作が必要。目的を達成するためには小さな差異でいがみ合わないことが大事です。その意味で大きく連帯し、多様性を重んじるおばちゃん党の活動は素晴らしいと思う」とエールを送る。

谷口さんは「いま自分が首相だったら、楽ちんだなあと思う。国内問題から目をそらすために領土問題を強調したり、国民栄誉賞で目くらましをしておけば、国民は文句を言わないから」と話す。「しんどいことを誰かや社会のせいにしていても、何も変わらない。市民が法を知って権利を主張し、それぞれの立場で闘わないと為政者の思うツボになる」と警告する。

「今の世の中をおかしいと思っているのは自分一人じゃない。社会について考え、声を出すことも、闘うこと。みんなで、ゆるやかに連帯して、ツッコミ力を鍛えまひょ」


[全日本おばちゃん党 「はっさく」]
その1:うちの子もよその子も戦争には出さん!
その2:税金はあるとこから取ってや。けど、ちゃんと使うなら、ケチらへんわ。
その3:地震や津波で大変な人には、生活立て直すために予算使ってな。ほかのことに使ったら許さへんで!
その4:将来にわたって始末できない核のごみはいらん。放射能を子どもに浴びさせたくないからや。
その5:子育てや介護をみんなで助け合っていきたいねん。そんな仕組み、しっかり作ってや。
その6:働くもんを大切にしいや!働きたい人にはあんじょうしてやって。
その7:力の弱いもん、声が小さいもんが大切にされる社会がええねん。
その8:だからおばちゃんの目を政治に生かしてや!

[デスクメモ] 

大阪でコテコテのおばちゃんといえば、口やかましくてずうずうしいというイメージが一般的だ。でも、世話好きで、人情に厚いというようなポジティブな面も忘れてはいけない。何よりも、おばちゃんたちの「共感力」には、すごいものがある。おばちゃんパワーをなめたら、大変な目にあう。(国)


2013513日 東京新聞 こちら特報部
http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokuho/list/CK2013051302000130.html


 

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